『高機動幻想ガンパレード・マーチ』のメタ性を殆ど知らずにプレイしたためか、1周目はかなりイタイ内容になっています。結果、私としては当たり障りのないことを書いているつもりだったのですが、とある方に「当たって、サワットル」
と言われることに。
そして2週目の途中(3/20頃)でこのゲームのメタ性にようやく気付き、その後は、幾分心に余裕を持ってプレイすることができました。
『ガンパレード・マーチ~新たなる行軍歌~』を全話視聴しました。
委員長や柏木茜をストライクゾーンとするこの私。
「濁流の中、溺れた子犬が哀れに鼻を鳴らしていたならば……例え大雨警報が出ていても、俺は飛び込む!」
「雨の街角で、道に迷った老婆が一人暮らしの娘のアパートを探していたならば……たとえバイトの面接に間に合わなくても、限定モデルのフィギュアの発売日であろうと、俺は彼女を背負って送り届ける!」
と、ルチャマスターが断言するが如く、或いは、スタァ王子がウインガルが2つあったらツインガルにするのと同じくらい当然の帰結として、“ベッドに寝っ転がって脚をバタつかせている芝村さん”に転び完了。それと、“テレビカメラを前にして表情を二転三転四転五転させる芝村さん”。この2つは、決して譲ることができません。
逆に言うと、あと(゚⊿゚)イラネ、ということですが。
それにしても、後者の表情変化は一種犯罪的です。キャラクターデザイン及び作画監督を担当された入江泰浩氏は、『エイリアン9』でも少女の感情を豊かに画面上に展開されていましたが、今回も細線で描かれた口がなんともいい味を出しています。このはにかみと微笑みとを私のものとするためには、今まで二の足を踏んでいたゲームにも手を出すしかないでしょう。
しかし、「キレない委員長は委員長ではない」という認識のもと、「アニメ版の保科智子は、保科智子であって、委員長ではない」という大きな落胆を経験した過去がありますので、今回の芝村舞でも同じような事態にならないとは言い切れません。「違う! 芝村舞は違う!」ということを御存知の方がいましたら、傷付く前に御連絡いただけると助かります。
と、新たなフェイバリットを入手した私ですが、一方、忍者氏は『東京ミュウミュウ』や『ギャラクシーエンジェル』が終了し、MP(萌えパワー)が減少している御様子。ここはひとつ、古くは『ママレード・ボーイ』や『ご近所物語』、そして『カスミン』や『どれみ』と同じ馬越嘉彦氏がキャラクターデザインを担当されている次の作品を薦めることで、事態の収拾を図りたいと思います。
「うつけ者!」
そう言って、受取拒否される可能性高し。
本日は、風邪で外出できませんので、絶好のゲーム日和。いよいよ、『高機動幻想ガンパレード・マーチ』の世界に突入する日がやってきました。
と、いきたいところですが、その前に昨日購入した本を読むことにします。それにしても、便利な世の中になったものです。昨日購入したのは計8冊。全て、esbooksで注文し、セブンイレブンで受け取りました。これなら、当初10週で終わると思っていたのに今尚続いており、ちょっと興味が出てきたけど、店頭では恥ずかしくて手にできない『いちご100%』なども、周囲の目を気にすることなく買うことができ……じゃなくて、『怪奇版画男』や『最近のヒロシ。』といった近場の本屋に置いていないものも簡単に取り寄せることができます。
いや、ホント、『いちご100%』は買ってませんよ? と言うよりも、河下水希(桃栗みかん)氏は、早く『あかねちゃんOVERDRIVE』の続きを描いてくだされ、と声を大にして言いたいのですが、それよりも少女マンガのコミックスは何故巻末に全く関係ないマンガを収録するのですか私が読みたいのはあくまで『あかねちゃんOVERDRIVE』であって桃栗みかん氏が描いたマンガではないのですよ第一コミックス全体の1/3を別マンガが占めてるなんて殆ど詐欺じゃないですか聞いてますかマクフライ、と小一時間説教したいのですが、別方面の痛さを露呈しているような気がしてきましたので、それはさておき。
最初に読んだのは、1988年に初版が出版され、1998年に文庫として復刊した『ウィザードリィ』小説の金字塔……だというのに、初版が出た当時は『ウィザードリィ』のプレイ日記だと勘違いしていた『隣り合わせの灰と青春』です。
感想。
世界観に関する説明が、10年以上前に熟読した『ウィザードリィのすべて』とほぼ一緒でしたので、違和感なく読み進めることができました。と言いますか、『ウィザードリィのすべて』に書いてあったことの殆どは、ベニー松山氏の脳内設定だったのだな、ということに今更ながら気付いたり。何はともあれ、主人公が転職したての1LVサムライで登場し、1LVサムライのまま終了してしまったのが凄ぇと思った次第です。もっとも、1LVでは、ムラマサ持っても、グレーターデーモンは倒せないと思いますが。
図らずも、結果的にはゲーム日となってしまった今日でした。
『高機動幻想ガンパレード・マーチ』を求めて西東。
「ありません」(囲碁風)
そんな店が3軒続いた時点で、本日は涙を飲みながらの帰宅となりました。アニメが放映されていない宮城でこの状況ということは、出荷量が少ないのか、それとも手放す人が少ないのか。試しにyahoo!オークションを覗いてみますと、開封品に5000円の値が付いていたりしまして、芝村さんとの薔薇色生活に早くも暗雲が立ちこめています。
仕方がないので、『ソウルエッジ』(380円)を購入しました。
「おお、文字化けしてない」
「声は出なくてOKなのか」
そんな怪しい言葉を発しながら、ついに『高機動幻想ガンパレード・マーチ』をプレイ開始。
殆どテロ行為に等しい3DオープニングにMPが急激に低下したりしましたが、芝村さんとの桃色薔薇色生活を夢想することで、体勢を立て直します。
今回は1回目ですので、制作者に敬意を表し、一切の事前情報なし&リセットなしでプレイしていこうと思います。さらに、かつてPS版『To Heart』でも行った『1日プレイ/日』とすることを決意。そう、先週土曜日に購入しておきながら、今日までプレイしてこなかったのは、現実とゲーム内の曜日とを合わせるためだったのです。
久しぶりの3D操作に戸惑いながらも、なんとか初日を終了。芝村さんの好感度もUPしましたので、なかなか順調な出だし……と思ったら、メモリーカードのブロック数が足りなくて、セーブできませんでした。
リセット。
1999.03.04 thu
今日は転校記念日です。日記を付ける決意をしました。学校での嫌な事とかもきちんと書いていくつもりです。僕の周りの人は僕がインターネットをやってる事を知りません。知ってる人に見られる心配が無いので自由に書けます。頑張ります。
とか言ってみたり。
「そうよ、春香! ファイト!」
そんな声が直接頭に響いてきた。サトラレ?
この教官はロックだ。
そしてその授業を受けた僕達もロックだ。
室戸文明に似ている。
「芝村さん、美人やのにー」
しかし、言動が不審。今まで誰も指摘するヤツはいなかったのだろうか。それと、眼鏡を掛けていないのも減点対象。「私は舞だ。芝村をやっておる」という自己紹介には、日本語の新たな可能性を見た気がした。
普段から巫女服なのか。
「そりゃ流行んねーだろ」のたった一言がどうしても言えず、僕は泣いた。
どーでもいい。
滝川と一緒に登校し、滝川と一緒に下校。
早くも負け犬気分。
1999.03.05 fri
滝川から貰ったサンドイッチを食べたら、腹壊した。
ウラミハラサデオクベキカ!!
昨日の日記を書いた時点で、我が速水くんが早くもダメ人間に向かっている気がする今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、このゲームには、発言力・体力・気力・運動力・知力・魅力・指揮という7つの能力値があるのですが、そのうち運動力・知力・魅力の3つは、何故か毎日低下していくという愉快な仕様になっています。思わず、「普通の授業に体育とかはないのですか?」という疑問が脳裏をよぎりましたが、先生方のラインナップを見ますと、確かに国語と戦術しかない様子。
これはつまり、「国語では知力は上昇しない」若しくは「芳村先生が教える国語では知力は上昇しない」というスタッフの無言のメッセージなのかと思ったりもしたのですが、これ以上突っ込むのも怖いので、とりあえず懸垂で運動力を高めることにしました。
「そもそも二月や三月の修行で強くなるなら、誰もが名人になれる、ふふふっ」
5分は問題外のようです。
1999.03.06 sat
初の実戦シミュレーション。
ろくなレクチャーもないままにやるなんて無茶すぎると思ったけど、確かに士魂号の操縦は簡単だった。ラウンド・バーニアンと同じように「子供でも操縦できます」というのが、基本理念なのかもしれない。
それと、僕と舞は、遺伝子レベルではパイロットとしての相性がいいらしい。でも、遺伝子でいったい何がわかると言うんだろう。訓練中、彼女は一言も喋らなかった。
1999.03.07 sun
滝川に連れられて市内巡り。
途中、壬生屋と会ったけど、巫女服のまま歩いてたんで、思わず他人のフリ。あれは「世間知らず」というレベルじゃないと思う。
それと、裏マーケットで売られていた士魂号の装備。いったい誰が卸し、いったい誰が買っているのか。あまり考えたくない状況だと思った。
1999.03.08 mon
実地訓練2日目。
慣れていくのが自分でもわかる。
1999.03.09 tue
実地訓練3日目。
内容が『戦力差が著しい局面での生き残り方』ということで、撤退の方法やタイミングについて学ぶのかと思ったら、言われたことは「敵の動きを予測して動け」というただそれだけだった。そんなこと、言われなくたってわかってる。
壬生屋の巫女装束。あれも、こんなところで自分を保つための手段の1つなのかも知れない。
1999.03.10 wed
尚敬高校に来て、今日で1週間。
「いつまで、この日記を書くことができるんだろう」
訓練をやるたび、つい、そんなことを考えてしまう。
「ここのデザインかっちょええっ!」
WEBを巡回していて、そう思えるサイトにブチ当たりますと、ついスタイルシートの変更を行いたくなります。そして、「あーでもない」「こーでもない」と色々といじり倒して、いじり倒して、いじり倒したあげくに、「やっぱり今のままでいーや」という結論に落ち着き、
ステキサイト>>>>>越えられない壁>>>>>私のデザインセンス
という現実を目の当たりにして我泣き濡れて蟹と戯ることになるのですが、それはさておき。
現在、プレイしている『高機動幻想ガンパレード・マーチ』ですが、やはりプロが作っただけあって、魂が震えるデザインが……残念ながら今のところ見あたりません。「仙台の学校に7年間通ったけど、ダイエーの場所が今一つわからない」と、仙台駅周辺のことを少しは知っている人が聞いたら「マジですかあんた?」と驚くほど土地勘が欠如している私にとって、3Dの尚敬高校というのは、それだけで立派なダンジョンでして、何よりもまず、そのプレイアビリティの低さに目が向けられてしまうのです。
しかし。
しかしそんな中、たった1つだけ、私の興味を捉えて離さないデザインがあります。
この「あ」って何?
2週目に「い」になるとか?
1999.03.11 thu
今と未来、どちらを取るべきなんだろう。
今と未来、どちらを捨てるべきなんだろう。
1999.03.12 fri
パイロットテストに合格した。
しかし、起点を殆ど動かず、標的を1回も攻撃することがなかった壬生屋まで合格なのは納得がいかない。それとも、このテストは、あくまで僕だけのために行われたものなのだろうか。
夜の校門前で芝村さんに話し掛けられました。
「キタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━ !!!!」
Ev0379:(---) TALK
ASSERT > dataadr.c:(92)
Illegal Char ID:255
[AFTS]
画面左上にそんなメッセージが出て、世界が止まりました。
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」(声:保志総一朗)
1999.03.13 sat
あと20日程度で実戦に出る可能性があることを告げられた。
捨てなくちゃいけないのは、未来のようだ。
1999.03.14 sun
舞、そして芳野先生と市内を散歩した。
と言っても、舞はずっと距離を置いているし、芳野先生は1人で暗くなったり明るくなったりの繰り返し。昨日、舞が提案してきたときは、これからのことを話し合うのかと思ったけど、特に考えなんてなかったようだ。
自分のことは、自分で考えなくちゃダメってことか。
「だが、にゃーとか、尻尾を立てて歩いているのを、猫に責めても仕方があるまい…」
というわけで、「もしかして芝村舞って、スタッフが俺専用に用意してくれたキャラ?」とか電波入り気味なことを考えてしまうくらいオールレンジ攻撃に晒されている今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。須賀和良は、「こんなことなら、いつでもキャプできるようにエミュでやっとくんだったーっ!」と、コントローラーを握りしめながらのたうち回っているところでございます。
なんと言いますか、午前中、一緒に訓練をしたら、同調技能を修得してニュータイプに目覚めてみたり、一緒に昼食を食べに行ったら、アップルパイを頼むなんていう可愛い一面を見れたりしまして、これはもう、このまま流れに乗って、午後も一緒の訓練に誘うしかないというのが正しいものの見方であるということは、ララァならわかってくれると思うので、早速アタック!
「頭だけで無く、耳まで悪くなったか? 断る」
僕は、取り返しのつかないことをしてしまった……。
1999.03.15 mon
善行っていう司令が赴任してきた。本気で部隊として動くことになるようだ。
捨てなくちゃいけなかったのは、未来だけじゃないらしい。
1999.03.16 tue
名指しで能力不足を指摘された。8時までの訓練じゃ足りなかったらしい。
今日は学校に泊まった。ただの当てつけだってことはわかっている。たかだか2日や3日の訓練で強くなるなら、誰もが超人になれるだろう。
若宮先輩が付き合ってくれたことが、少し嬉しかった。
1999.03.17 wed
事務員とオペレーターが来た。
現実は、想定していた事態の斜め上を行った。
「屋上でののみの告白を断っている。その決断は非情だ、明らかに」
「結構なコトじゃないですか。ののみの能力値がたくさん減ったんでしょう」
安西先生、リセットがしたいです……。
1999.03.18 thu
東原は、不老不死と超能力の実験の結果、あの状態にあるらしい。そして、これからもあり続けるようだ。今のような状況で不老不死の研究をして何になるって言うんだろう。一部の人達だけが、逃げて、隠れて、生き続けるんだろうか。
ゴメン。
「自分は『運命の人』以上に上がることはないんだから、目的の人にはひたすら提案すりゃOK?」
「相手からの提案は断りつつ、自分から提案すれば、バランスが取れる?」
そんなことに、プレイ開始2週間を過ぎた今頃になってよーやく気が付いた私。しかし、調子や好みや好きな人や仕事のことを同じ人に毎日毎日毎日毎日訊き返したり、糅てて加えて相手からの誘いはできるだけシャットダウン、というのは、何か精神的に毀れているような気がしますので、あまり使いたい手ではありません。
ですが、このままでは、好き勝手なことを瀬戸口に言われっぱなし。私とて、彼のように女学生や人妻や幼稚園児から声を掛けられるようになりたいのです。だが、しかし……。ここしばらくは、ゲーム的なプレイと人間的なプレイ、どちらを優先すべきかに頭を悩ませることになりそうです。
しかし、このまま八方美人で行くと、刺されそうな気が。
1999.03.19 fri
夜8時、突然招集が掛かって、実地訓練が始まった。本田先生曰く、掃討戦の練習で、実戦前の最後の訓練になるかもしれない、とのこと。結局、攻撃してくる敵との演習もないままに、実戦に入るんだろうか。
あと、滝川から使い古しの靴下を渡された。
熊本の風習?
いっそのこと、誰か刺してー。
1999.03.20 sat
夕方6時過ぎに、整備班の人達が到着した。
実感が伴わないまま、次々と状況だけが進んでいく。組み上げられていくハンガーを見ても、何も感じることができなかった。
1999.03.21 sun
舞と図書館に行った。一生懸命に色々と話そうとする舞を見ていて、つい笑ってしまった。彼女も自分も、今、生きているんだということを少しずつ実感できてきた気がする。
朝、茜大介のせいで本田先生に怒られたけど、今はなんとなく、この怒りも心地いい。
1999.03.22 mon
今日から、士魂号の整備と調整を始めた。今やれることを自分からやれていると思う。
芳野先生がハンガー前で、突然用事を思い出した言って戻っていった。気にしてくれてるって受け取っていいんだよね。
1999.03.23 tue
体調が悪くて、学校を休んだ。
昨日、150の仕事をしても、今日の100を休んだんじゃ、何の意味もない。
誰も来て
1999.03.24 wed
朝、明日、出撃する可能性があることを告げられた。
昼、芳野先生に告白された。
夜、芳野先生と舞に詰め寄られた。
1999.03.25 thu
思い出すとまた震えがくる。あれが、実戦だったんだ。敵の射程も威力も何もわからない。結局、遠間から銃を撃つことしかできなかった。
戦闘前、舞に初めて名前で呼ばれた。なんで今頃になって。なんで昨日の今日で。
1999.03.26 fri
若宮先輩に原さんのファンクラブに入ることを進められた。少しはこっちのことを考えて欲しい。いつまで、こんな状態が続くんだろう。
ただ時が過ぎるのを待っている僕が一番悪い。
1999.03.27 sat
早朝、石津と詰め所の清掃をした。なんで僕だけなんだろう。本田先生は女難の相が出ているなんて言ったけど、冗談でもやめて欲しい。
極楽トンボ章なんてものを渡された。1組全員が貰ったっていうのに、なんで僕だけ
1999.03.28 sun
今日は、瀬戸口先輩と約束をしていたのに、学校に行ったら、壬生屋に図書館まで連れて行かれた。
ありがとう。そして、ごめん。僕には何も掴めなかった。
1999.03.29 mon
春香が前と同じように話してくれるようになった。ただ一緒にいてくれる、それだけで嬉しい。なのに、今度は舞とののみに
1999.03.30 tue
2回目の出撃。
自分でも驚くくらい、シミュレーション通りに動くことができた。次々と消えていく幻獣を見て、ミサイルランチャーを使うことがあの機体の任務なんだってことを実感した。
戦闘後、破壊された友軍機が見て、初めて震えが来た。
1999.03.31 wed
期末テスト。
以前、滝川に教えて貰ったヤマが当たって、1位になれた。なのに、なんであいつは、あんなに点数が悪いんだろう?
1999.04.01 thu
戦争は勝っているらしい。みんな、将来のことを楽しそうに話していた。
誰もが気付いていたと思う。今日は、エイプリルフールだってことに。
1999.04.02 fri
生徒会連合特別徽章を貰った。授賞式がテレビ放映されたらしい。全国放送なのか気になったとき初めて、今まで実家に連絡していなかったことに気付いた。
学校に戻ってすぐ、出撃が掛かった。被弾した。まだ生きてる。
中学校の卒業が1年早まることになったらしい。
1999.04.03 sat
善行司令に春香は記憶を与えられたクローンだってことを言われた。最初から大人の女性として生まれたと。だったら、生徒を見送るときに泣いたとか、今まで話してくれたことはみんな偽の記憶だっていうのか? 誤動作ってなんだ。本当の経験が殆どないから僕なんかに?
新任なのに、生徒を見送った?
深夜2時、出撃がかかった。
ここは、宮城にある一軒家。
ここで一人の『ガンパレ』プレイヤーが部屋に籠もり、命がけでゲームにとり組んでいた!! 今回は、その一部をつまんでご紹介させてもらう事によって、キミもプレイヤーの熱い血潮を感じてほしい!!
全てのプレイヤーがこうだと思ってもらいたい!
1999.04.04 sun
出撃した。
1999.04.05 mon
出撃した。
1999.04.06 tue
滝川が千翼長になった。
1999.04.07 wed
春香が言った。若くなりたい、そして会話に入っていきたい、と。
抱きしめることしかできなかった。
1999.04.08 thu
日曜日に大破した士魂号との再調整がだいぶ進んだ。翌日までに破損個所の殆どを直してくれる整備班の人達には頭が下がる。幻獣が増えつつあるらしい。もっと、戦い方を、戦術を考えなくちゃいけない。
それと昨日、善行さんから靴下を渡された。僕のことを思ってくれてのことだと思うけど、やっぱり、熊本の風習は理解できない。
過去が偽りだとしても、この1か月、一緒にいたことは偽りじゃない。この日記が、証明してくれる。
1999.04.09 fri
みんなから、手作りの勲章をもらった。
深夜に出撃。初めて見たスキュラに圧倒されていたとき、突然、ヨーコさんが以前僕の手に描いた紋章が輝いた。そして、その紋章から出た光でスキュラは消滅した。
これを書いてる今になっても、夢なのか、現実なのか、わからない。
1999.04.10 sat
夢じゃなかった。善行さんや先生は、昨日のことをどう報告しているんだろう。
みんなの態度が突然変わったのは、僕が百翼長になったからだけじゃないと思う。
1999.04.11 sun
春香とプールに行った。今まで通り接してくれたのが、とても嬉しかった。
校門で別れた直後、出撃がかかった。一昨日の光を自分の意志で出すことができた。ヨーコさんは、僕には世界を救う力があると言った。舞は、僕のことを異能の力を持つ者だと言った。これが、幻獣を倒すための力だってことはわかる。ただ、それよりも。
この学校に来る前の自分の記憶に自信が持てない。
寝ているときに見る『夢』と、願望としての『夢』。
その両方に、同じ『夢』という言葉が割り当てられているのですが、実際に、これらが一致する割合はどのくらいあるでしょうか。私の場合は、どちらかというと、プラスよりはマイナス方向に気になっていることを夢に見ることの方が多いように思えます。図にするとこう。
どうでもいい>悪夢>>>越えられない壁>>>現実になって欲しい
多分、これには、目覚めたときに強く印象として残っているかが大きく影響しているのでしょう。楽しいものは、日常の一場面としてそのまま流れていきますが、悪夢の場合は、まさに「うわーっ、助けてぇなおかーちゃん!(西一調)」という場面で目を覚ますことが多いように思えるからです。
しかし。
しかし今日は、久方ぶりに、その「夢かっ!」という部分で目を覚ましてしまいまして、やり場のない熱いリビドーに充ち満ちて困っています。
せっかく、いやらしいコマンドがあったのにーっ。
1999.04.12 mon
撃墜数15体のうち、僕と舞で倒したものは11体。1回も銃を使うことなく全てを倒した。朝、渡された黄金剣突撃勲章を見ると、「お前は人間ではない」という、そんなレッテルを貼られている気がしてくる。
いつかは、日記を付けながらゲームをやりたいと思っていた。
種類はシミュレーション。
スタイルは、リセットなしと決めていた。
心情描写などは、極力おさえて、淡々と事実だけを書き、最終的に攻略レポート風に仕上がればいいなァと思って、やりだした。
その予定だった。
自信もあった。
それが、こうなってしまった。
どこで道を間違えてしまったのだろうか?
やはり、プレイヤーの資質に問題があったような気がする。
困ったものである。
1999.04.13 tue
「最強の幻獣をゆるすために私達を使え」
士魂号から、そんな声が聞こえた。ただの幻聴、そう片付けるつもりだった。だけどその直後、壬生屋に「最強の幻獣を探せ」と言われた。僕のような存在がいるなら、最強の幻獣もまた存在する、と。
僕は、この世界にとって、幻獣と同じ存在なんだとわかった。
「世界を救う能力があるわけでも、勇者でもない」
プロローグのこの表記が真実だとしますと、自意識過剰な勘違いっぷりを発揮している我が速水くん。豪運が唸り爆運が炸裂する『強運3』以外は平々凡々な彼が、何故、かように誤解の殿堂に向かって激進を開始することになってしまったのか。これはやはり、少しずつ少しずつNPCから明かされていく世界の謎を、全て自己中心的に解釈しているからではないかと思うのですが……っていうか、ゲームの5121部隊、はっきり言って面子が濃ゆすぎです。
アニメの「イレギュラー的な存在は、舞とののみだけ」という状況と比べますと、「実は全員がチルドレン候補」な感じの特殊部隊には、大きな違和を感じます。本日死亡した来須くんなんか、アニメでは教室の隅でゲロ吐いてるだけだったというのに、ゲームでは攻撃力+255という謎のアイテム『来須の帽子』を持っていまして、勝手に死なれて大弱り。せっかくクローンなのですから、たとえ死亡しても、「今度のクローンは、もっとうまくやってくれるでしょう」と言うナレーションと共に、6回までは再登場して頂きたいところです。
ところで、私のような「アニメ→ゲーム」な人は、少数派だと思うのですが、「ゲーム→アニメ」な方々は、「『エヴァ』のゲームを買ったら、シンジ君が第三新東京市に来る前の学校の話だった」的なアニメのあの薄さをいったいどう受け止められたのでしょうか。いずれ、ゲームが終了した頃に教えていただければと思います。
「制作者は視聴者の嗜好をよく勘案し、十分な時間を掛け、適切なストーリーを作成している。故に、視聴者がアニメに失望することはありえん」
ううむ、本当ですか?
「芝村がそう言うのだから、それは正しいのだ。芝村を疑うことは反逆だ。お前は疑うか?」
1999.04.14 wed
来須が死んだ。
みんな、邪魔だ。
1999.04.15 thu
士翼号が来た。
千翼長になった。
別れた。
士魂号の制御装置を見た。
1999.04.16 fri
指揮車と壬生屋機が破壊された。
力もないのに、前に出るからだ。
1999.04.17 sat
壬生屋が舞に突っかかっていた。
士魂号が壊された苛立ちを周りにぶつけないで欲しい。
1999.04.18 sun
士魂号には、人のクローンが使われているらしい。法が社会を守るためにあるのなら、士魂号の生産を違法とするその法自体が間違っている。
1999.04.19 mon
舞に告白された。
化け物は化け物同士で、ってことか。
1999.04.20 tue
準竜師に、これからは芝村を名乗るように言われた。
あの人も、僕と同じように、何か力を持っているんだろうか。
1999.04.21 wed
勝手に突っ込んで行くヤツがいないと、本当に戦闘が楽だ。
1999.04.22 thu
中央町にエースパイロットがいるらしい。
会ってみたい。
1999.04.23 fri
今日の敵は、ザコばかりだった。
僕が出る必要なんかない。
1999.04.24 sat
黄金剣翼突撃勲章をもらった。
地獄の戦鬼だの、楽しそうに戦ってるだの、戦闘中に笑ってるだの、みんな好き勝手に言ってくれる。怖い? 何を今更。2週間程言うのが遅い。
無理して、人間に見てくれなくていい。僕は、対幻獣用の兵器なんだから。
1999.04.25 sun
準竜師が言うには、幻獣にも強行派と共存派があるらしい。ここまでやっておいて共存もないと思うが。
プールから帰ってすぐに、舞と共に強行派らしい20体を倒した。やっぱりそうだ。他の奴らなんて必要ない。
1999.04.26 mon
銀剣突撃勲章と星従軍章をもらった。昨日の戦いは公式記録には残らない、って言ってたのは、何だったんだろうか。
ののみの姉と称する人が来ていた。昨日のお礼を言いに来たらしい。よくあそこまで、演技できるものだ。いや、それは僕も同じか。
1999.04.27 tue
今日の相手もザコばかり。つまらない。
1999.04.28 wed
退屈だ。
1999.04.29 thu
あきらが死んだらしい。だから、
1999.04.30 fri
戦闘開始後、敵がすぐに非実体化して逃げ出した。それが連続3回。もう僕はここに必要ない。
1999.05.01 sat
脱出しろっていう命令が来たらしい。
熊本の現状と余りにも懸け離れた命令。東京は、いったいどんな情報を掴んでいるというんだろう。
1999.05.02 sun
校舎を修理した。
このまま休戦期に入る可能性が高い。
1999.05.03 mon
特になし。
1999.05.04 tue
特になし。
1999.05.05 wed
特になし。
1999.05.06 thu
特になし。
何か起きるまで、書くのをやめることにする。
かくして5月10日までの最後の2週間、なんのイベントも起きないまま、私のファースト・マーチは静かに幕を閉じました。
やり直しを要求するーッ!!
「余の辞書に、『盛り上がり』という言葉はない」
というわけで、ガーゴイルとの最終決戦がないまま『南の島編』で打ち切られた感じの私のファースト・マーチ。これをこのまま放置しておいては、負け犬以外の何物でもありませんので、早速、2週目に突入します。ちなみに今回選択できるのは、次の4人。
前回は、あまり多くの女性と仲良くできずに非常にストレスが溜まりましたので、今回は女性をプレイすることにしました。となると、当然、芝村舞を選択……しようと思ったのですが、それでは彼女と仲良くなれませんので、私的に全然萌えない田辺に決定。「はてしなく前向きな少女であり、あらゆる艱難辛苦を努力でのりきろうとしている」というプロフィールと、「ごめんなさい、ごめんなさい」とひたすら謝るゲームとのギャップにちょっと戸惑いを感じましたが、どうせ速水君同様、すぐに別人になると思いますので、あまり気にせず突き進んでいきたいと思います。
ちなみに遠坂は、金の延べ棒を貰ったら、さっさと捨てる方向で。
1999.03.04 thu
今日はプレハブ組への転属記念日です。
日記を付ける決意をしました。部隊での嫌な事とかもきちんと書いていくつもりです。私の周りの人は私がインターネットをやってる事を知りません。知ってる人に見られる心配が無いので自由に書けます。
頑張ります。
1999.03.05 fri
部隊の中に、Aさんという方がいます。美少年と言っていい方だと思うのですが、初対面の私に、人を小馬鹿にした口調で、わざわざ嫌われるようなことを言ってきました。その真意はわかりませんが、確かに普通に挨拶するだけよりは印象に残るやり方なのかしれません。怒るのも面倒なので、私は忘れることにしますけど。
1999.03.06 sat
今日は、士魂号の操縦方法を勉強してみました。教本の方は1日で読了です。もしかすると私、パイロットとしての才能があるのかも。今度、配置換えを陳情してみようかな。そんなことをちょっと考えてしまいました。
それと、昨日のAさんが私にばかり声を掛けてきます。とりあえず、半ズボンをどうにかしてくれたら、考えてあげてもいいかな、と思いました。
1999.03.07 sun
初めて出動が掛かりました。と言っても、私は校舎で皆さんの帰りを待っているだけ。せっかく昨日一昨日と整備した2号機も、パイロットがいないのでハンガーの中で眠ったままです。いつか私が戦わせてあげる。心の中でそう誓いました。
1999.03.08 mon
初めてお給料が出ました。衣服代とか色々引かれているので支給額はたったの2,500円でしたが、パイロットになればもっと貰えるみたいです。頑張ります。
それと…………学校からの帰りに山吹色のお菓子を見つけました。偽物だろうなと思いながらお店に持っていったんですが……凄いです! 凄いです! 凄いです! 今の私の7年分です! しばらく、部屋に飾っておくことにしました。
1999.03.09 tue
また出動が掛かりました。一昨日は皆さん無傷だったのですが、今日はMさんの機体が大破。両手に太刀を持って、敵の真っ只中に突っ込んでいったそうです。Mさんが無事だったのはなによりですが、ちょっと自信過剰に思えます。夜遅くまで修理を手伝うことになっちゃいました。
それと、皆さんが出ている間、新聞を見たり、ラジオを聴いたりしていたのですが、昨日のことは全く話題に出てきません。きっと表に出せないものなんでしょう。私が有効活用したいと思います。
1999.03.10 wed
以前お世話になったTさんに、御礼としてネクタイをプレゼントすることにしました。けれど、お店で購入して、いざ渡そうと思ったら、その胸には同じ柄のネクタイが……。私が渡さんとするネクタイを先んじて身に着けるその所業に一瞬泣きそうになりましたが、それよりも自分の滑稽ぶりがおかしくて、別な意味で涙が出てきました。そうしたらTさん、何か勘違いしたのか、優しい言葉をかけてきます。でも私、この前、蔑むような目で見られたこと忘れてないですからね、先輩?
P.S.
返品はできませんでした。
2日目にして「こんな××はイヤだ」的な展開に。
坂上先生に殴り殺されました。
1999.03.11 thu
1999.03.12 fri
1999.03.13 sat
1999.03.14 sun
1999.03.15 mon
先週水曜日から昨日まで、5日連続の出動で、もうくたくたです。幸い、まだ私がいる部隊に死傷者は出ていませんが、指揮車が壊れたりして、かなりつらい状況にあります。こんな状況なのに、仕事が割り振られずにブラブラしている人が2人もいるのが信じられません。その片方のAさん曰く、
「ボクは確かに暇だけど……」
その有り余る時間を活用して、『高速情報処理概論』や『慣性モーメント解析論』などといった本ばかりではなく、『人間関係のA.B.C(カセットテープ付き)』も読まれることをお薦めしたいです。
1999.03.16 tue
Tさんに「妹に会って欲しい」と言われました。
いつの間にそういう話になっていたのか、正直、理解できませんでした。先週、「英国産の『スピーチ』という特別なドッグフードを食べるフルセン殿下」という飼い犬の話をして頂いてから、一度も口をきいていない筈なのですが。ひょっとすると、Tさんの頭の中では、色々なイベントが発生して、フラグが立っていたのかもしれません。まだイギリスがあるらしいTさんの脳内世界にちょっと興味が湧いてきた私です。
1999.03.17 wed
私の部隊にSさんという女性の方がいます。某家の方で、「世界征服」を真顔で話すなど、言動がとても特徴的な方のですが、それゆえ部隊の皆さんから嫌われまくっています。私は何もそんなことに目くじらを立てなくても、と思うのですが、どうも皆さん、実現性が高そうだからこそ反発しているような感じです。
あの人達がいずれ世界を征服するにしろしないにしろ、今の私達の部隊の存続にSさんは非常にありがたい存在です。もっと皆さん、感情より理性を優先させてくれないかな、と思いました。少しでも自分が生き延びる可能性を高めるために。
1999.03.18 thu
Sという男性の先生がいます。最近、S先生がとても怖いです。時折、私のことを見ているのですが、あれは先生が生徒を見る目つきではない。そう感じます。サングラスで目は見えない筈なのに、そう感じてしまうんです。ですから最近、授業時間以外はできるだけ会わないようにしています。自分でも理解できないこの感情に一番しっくりくるのは、次の言葉かもしれません。
「そうしろとささやくのよ、私のゴーストが」
1999.03.19 fri
私の部隊の整備班長は、Hさんという女性の方です。いつも他の皆さんより10cmくらい高い位置から周りを見ていて大人っぽい雰囲気……があると同時に、茶目っ気もある可愛い方で、ちょっと憧れているところがあったのですが、そのH先輩に、出撃から帰った後にハンガーまで呼ばれました。話の内容は、士魂号の制御装置。壊れた士魂号でその実物を見せて貰ったのですが……私の答えは『カルネアデスの舟板』ですね。
それにしても、H先輩はいったい何をしたかったんでしょう。戦うための道具に疑問を、嫌悪感を持たせるなんて。非難をするなら代替案を出すべきです。思うだけならまだしも、それを声に出したら戦争なんですから。
それとも……悩みを共有して欲しかったのでしょうか?
1999.03.20 sat
「あなたですか。(私の名前)さんの周りをちょろちょろしている虫は」
そう言って、Tさんが物凄い剣幕でBさんに突っかかっているところに出くわしてしまいました。確かに最近、私はよくBさんと一緒にいます。一緒に日向ぼっこしたり、夜空の星を見上げたり。そして、身体をなでたり、抱き上げたり、餌をあげたり。賢明な読者諸氏はもうお気付きのことと思いますが、Bというのは部隊で飼っている猫です。Tさん、いったいいつの間にそこまで壊れていたんでしょうか。
TさんはBを連れて私に向かって言いました。
「どっち!?」
もちろん、逃げました。
1999.03.21 sun
やっと日曜日です。と言っても、他に行くところもありませんので、結局学校に行っちゃったんですけどね。
そうしたら、いました。Tさんが。フルセン殿下の世話は大丈夫なのかな、と遠目で見ていたら、私のところまで来て、「仕事をしろ」とか「私生活を考えろ」とか、そういうことを繰り返し繰り返し言ってきます。無限ループにハマってしまったみたいです。Tさんがこうなってしまった一因は私にもありますので、ちょっと申し訳なく感じましたが、はっきりと言いました。もう話し掛けないでください、と。
You dead.
設定が一度リセットされればいいのですが。
1999.03.22 mon
まるで裏で申し合わせがあったかのように、部隊の皆さんに立て続けにそんなことを言われました。Sさんと話し、訓練し、そして仕事をしたこのわずかな期間に私は変わってしまったのでしょうか。確かに、プレハブ組に来る前に比べれば、積極的になったと思います。いえ、積極的に行動するように心掛けていると言った方が正しいでしょう。私が変わったというよりも、皆さんが私のことを「Sさんの友達」というフィルターを通して見るようになった、それだけのことだと思います。
1999.03.23 tue
皆さんから手作りの勲章を頂きました。昨日のことは夢だったんじゃないか、そう思えるほどに皆さん普通で……夢だったんでしょうか。実は最近、時々記憶が飛んでいるところがあるんです。一昨日、私とS先生が話をしていたらしいのですが、私は全く覚えていません。そして、今では全然S先生のことが怖くないんです。昨日、私は変わってないって書いたばかりですが、ちょっと自信が持てなくなってきています……。
1999.03.24 wed
『カダヤ』という言葉を御存知の方、いますか?
実は今日、Sさんに突然「お前をカダヤにする」と言われたんですが、Sさん一族専用の言葉らしく、結局その意味は教えて貰えなかったんです。雰囲気としては、友達とか親友とかそういった意味に思えたのですが、顔が真っ赤でしたので、何か別の意味の一大告白だったのかも。もしくは、自分には似合わないことを言っている、という思いがあったのかもしれません。はっきり言って、見ていて可愛いですw。他の皆さんもこういう一面を見れば、見方がかなり変わると思うのですが……やっぱり損してますね、Sさん。
H先輩を見習って、ゆっくり真綿で締めるように聞き出してみようと思います。
1999.03.25 thu
Sさんから電子妖精というものを貰ったので、早速使ってみました。えっとこれ、凄いです。Sさんが次々と陳情を行うのには、こういう後ろ盾があったんですね。他にもこの前、軍規にアクセスして……って、これ以上はここには書けないですね(ごめんなさいっ!)。
早速、Sさんにプログラミングについて教えて貰いました。セキュリティソフトなんて、気分的なものに過ぎないみたいですから、ネットに繋がってる端末には、一切個人的な記録は残さない方がいいみたいですよ、皆さん。
1999.03.26 fri
いよいよパイロットになるために陳情することにしました。もう、お金の問題は殆どなくなったのですが、自分の可能性を確かめるためにも色々挑戦してみることにしたんです。この前、Sという遊び人みたいな人に「お前さん、自分の可能性を狭めてやしないか?」なんてことを言われて、ちょっとムッとしましたしw。でも、残念なことに、今日、準竜師は出張。明日に持ち越しです。
ついでに、いつまでもブラブラしているA君にも職をあげようと思います。
1999.03.27 sat
陳情しました。色々とw。早ければ、明日にはパイロット。とても楽しみです。それで今日は、一緒に士魂号を操縦することになるH君と神経接続のチェックを行いました。このH君、一言で言うと『ぽややん』な感じの方なのですが……いえ、今日までそう思っていたのですが、時折、とても鋭い顔付きをすることを知りました。Sさんとまるで正反対です。そして、ハンガーから教室に戻るときに言われた台詞。
「君は、僕があんまり気付きたくない本性に気付かせる行動をとるね」
その言葉、他の人にも言ったりしてない……ですよね?
1999.03.28 sun
パイロットになれました。今日から3番機の担当、頑張ります。
と、喜んだのもつかの間、同じく整備班だったKさんが同様に3番機のパイロットになりました。最悪です。Kさんは足が不自由なためいつも車椅子が必要で、それは確かに大変だと思うんですが、近頃、薄ら笑いを浮かべて「幻獣が戦っているのは、みんなを僕と同じ境遇にするため」なんて言うようになったんです。まったく、世の中には言うてええ冗談と言うたらあかん冗談があるで、って感じです。さらに最近、Tさんと仲良くしているようで、まさにモスト・デンジャラスコンビ。このままでは近隣に赤い雨が降ることになりかねませんので、何とかしたいと思います。あ、でも、車椅子のネジをゆるめて「地獄のネジ回しー♪」なんてことをやろうとか、そんなことは考えてないですよ?
1999.03.29 mon
A君からSさん宛てのラブレターを預かりました。恋愛事に疎そうなSさんを甘い言葉で騙し、利用し、そしてSさん一族に復讐を果たすんだそうです。
もしもし?
整備班員になって、ゆっくり周りを見る余裕がないのはわかりますが、A君、私とSさんをいったいどんな関係だと思ったんでしょうか。策士、策に溺れすぎです。でも、ちょっと面白そうなので、黙ってSさんに渡してみることにしました。そうしたらSさん、顔を真っ赤にして通常の3倍くらいの早さで手紙を背中に隠すと、その後はボーっとしてずっと何か呟いています。なんか悔しいので、しばらく黙っていることにしました。
P.S.
無事、Kさんは整備班に戻ることになりました。
1999.03.30 tue
「僕を支えてくれると嬉しい」
ふたりで昼食を食べた後、H君にそんなことを言われてしまいました。今思い返しても顔がにやけてきて……まずいです、まずいです、まずいです。これじゃ、まるっきり昨日のSさんと一緒です。
♪
1999.03.31 wed
今朝、H君が新しい司令に任命されました。
「この国を変えてみせる」
昨日、H君が私に打ち明けてくれた言葉です。あれは本気だったんです。ゆっくりお話ししたいと思ったのに、テストと出撃とで今日は声を掛けることもできませんでした。
1999.04.01 thu
「ちょっと偉くなってみた」
それが昨日の昇任に対するH君の言葉でした。これから、激戦区を転戦することにするそうです。もちろんエイプリルフールネタ……ではありません。私、パイロットになって、まだ1回も実戦を経験してないのに! 考え直して貰おう、そう思ったんですけど、言えませんでした。私は一昨日、彼がこれからすることを手伝う、って言ったばかりなんですから。
だから……だから、自分の気持ちだけを伝えました。
1999.04.02 fri
A君がとんでもないことをやろうとしました。もし私が止めてなかったら、A君、死んでいたと思います。いえ、ひょっとすると、それを望んでいたのかもしれません。お前を殺して俺も死ぬ、って勢いでしたから。自分良ければ全て良し……最悪なお子様です。昨日、「これが終ったら、紅茶を入れながらチェスを教えてあげる」なんてことを言ってたんですけど、どこで教えるつもりだったんでしょう。
「僕の気持ちを裏切ったな!」
A君、その言葉、そっくりお返ししますよ。
1999.04.03 sat
今日、士魂号に乗って初めて出撃しました。私は火器管制の担当、操縦は同じく今回が初出撃のKさん……先日まで指揮車の運転手をしていた女性の方で、28日に書いた車椅子のKさんとは別の方です。ヒトウバンやゴブリンといた小型の幻獣が相手でしたので、私達は無傷で帰還できたのですが、配備されたばかりの新型機に乗っていたMさんがまたも敵陣深くに突っ込んでいって大破。初めてMさんの戦い方を見たんですが、あれでは壊れて当たり前です。両手に剣を持って突撃して、幻獣の集中砲火を浴びてるんですよ? 幻獣に向かって「3倍にして返してあげますからね!」なんて言ってましたけど、その前に今の3倍は整備班の人達のことを考えて欲しいと思います。
0には何を掛けても0かもしれませんけど……。
1999.04.04 sun
今日はIさんと市内巡り。昨日大破した新型機がちょっと心配でしたけど、Iさんとは前から約束していたので、こちらを優先させました。口数が少なく、他の皆さんともあまり話をしてるようには見えない彼女の方から誘ってくれたんですから。
丸1日使って、喫茶店でお食事したり、お店で買い物をしたり。久しく忘れていたように思えます、この安らぎを。もっとも以前は、金銭面的な問題もあったんですけどね(^^)。
1999.04.05 mon
朝、土曜の夜に格納した状態のままの新型機がハンガーにあるのを見て、愕然としました。昨日、全く修理作業を行わなかったみたいです。機関制御、駆動制御、姿勢制御……全部ダメです。せっかくH君が陳情して配備して貰ったものなのに……ちょっと泣けてきました。結局今日は、授業を休んでずーっと修理。やっぱりパイロットも機体の整備を勉強すべきです。「私のアルフォンスが~っ」とまではいかなくてもいいですから、少しは愛着を持って接して欲しいと思います。
そして、夕方にまた出撃。Mさん、出られないのが悔しいなら、少しは自分の戦い方を省みてください。
1999.04.06 tue
新型機は、午前中に操縦系を修理して、なんとか起動できるようになりました。夕方からはMさんとの調整作業を行い、一通りのチェックは終了。これでひとまず、動かすことはできます。Mさん、最近仕事をしていないという噂を耳にしていたのですが、やはり責任を感じているのか、黙々と作業を行っていました。これで戦い方も変わってくれると嬉しいんですけどね。
ところで午前中、私が作業しているのを覗き見してた人が何人かいたんですが、あれ、一体なんだったんでしょう? わざわざ時間差でひとりひとり来るなんて、正直よくわかりません。H君もただ黙って見てないで、声を掛けてくれればいいのに……根性なしです。
1999.04.07 wed
車椅子のKさんが突然司令になりました。「幻獣は皆を自分と同じ境遇にするために戦っている」なんて言う人が司令……ちょっと信じられない事態です。Kさん、いったい何をするつもりなんでしょう? 次に出撃したときに、その答えがわかるかもしれませんけど、わかったときにはもう手遅れなようにも思えます。
「悪い軍隊なんてものはない。あるのは悪い指揮官だけだ」
そんな言葉が頭の中でリフレインしています。
1999.04.08 thu
またH君が司令になりました。Kさん、明智光秀の3倍のスピードで凋落しています。きっと昨日の人事を快く思わなかった人がいたんでしょうけど……軍隊って結構アバウトですね。進言したら、私でも司令になれるかもしれません。
放課後、KさんとA君が私のことで言い争ってるのを見ました。2人とも、情緒がだいぶ不安定になっているみたいです。色々と妄想するのは勝手ですけど、私は彼らの所有物、みたいなことを堂々と口にするのはやめて欲しいです。声に出したら戦争ですよ?
1999.04.09 fri
今日はいい天気でした。朝から、Yさん(この日記初登場。ラテン系の明るい女性の方です)を中心にして、洗濯に掃除にと大忙しです。部隊の衛生官はIさんなのですが、もしかするとYさんの方が向いているのかもしません。いつも、周りの環境を気に掛けているみたいですしね。もっとも、
「例えて言うなら、屋根に干した羽毛布団の中に1枚だけ煎餅布団が混じったような……」
「強いて言えば、旅館の屋根に干された従業員の布団、って感じでしょうか」
と、なんでもかんでも布団に置き換えて話すTさんはどうかと思いますけど(後者なんて全く意味不明です)。
1999.04.10 sat
今、勤務が終わったところです。今日は皆さんと色々お話ししました。仕事のこと。今後のこと。好きな食べ物のこと。そして、好きな人のこと。
これからKさんと、ある任務に赴きます。今まで以上に危険な任務ですので、この日記も今日が最後になるかもしれません。でも、さよならなんて言いません。行ってきます。
1999.04.10 sat
突然、降下作戦が行われた。前々回と比較して2週間以上早い展開となっている。最初から精霊手が使える状態にないのは苦しいが、これを断らせることはできないため、本日、力を発動させることにした。以後、田辺の全てを演じることになるのは面倒だが仕方がない。
そう考え、戦いに望んだのだが、予定の刻が過ぎても発動はなかった。認識に誤りがあった可能性が高い。それとも、ブータに二重の存在を強いる環境に問題があったのか、若しくは、介入の度合いが強すぎたのか。情報の提供を求めたい。
この3ループ目は、本日で終了となることを覚悟したが、かろうじて田辺と加藤は生き残った。もうしばらく、熊本城攻防戦までは、田辺には自身で動いて貰うことにする。
1999.04.11 sun
帰って来れました。
まだ終わりではありません。もうちょっとだけ続きます。
続けたいです。
1999.04.12 mon
昨日今日と、ずっと士魂号の整備をしていました。日曜日に廃棄寸前のところまで壊れてしまったからです。部隊の皆さんは何も訊かず、ただ、黙って手伝ってくれました。皆さんもきっと、それぞれ人に言えない秘密を抱えているんだと思います。
夜、出撃が掛かりました。幻獣の構成は、スキュラを核として、キメラやゴルゴンが多数。明らかに今までと違います。違いすぎます。一昨日のことが何か影響を与えているのかも、しれません。
1999.04.13 tue
部隊のオペレーターは、Sという男性の方です。一見、軽薄そうに見えますが、その実、部隊の皆さんを鋭く観察していて……観察してるだけ、という感じの方で、あまり好きではないのですが、その彼に突然キスされました。しかも、H君の目の前で。「俺達こういう関係なんだ」なんて、嘘です、嘘だってすぐにわかります、わかる筈です。なのにH君、本気にしました。Sじゃなくて、私を問い詰めてきました。もういいです。
1999.04.13 tue
師匠が田辺にキスをした。さすが師匠! おれたちにできない事を平然とやってのけるッ! そこにシビれる! あこがれるゥ!
1999.04.14 wed
今日は授業に出ないで、ずっと士魂号の整備をしていました。そうしたら、昼休みにフルセン殿下でおなじみのTさんが来て、幻獣と地球の話をしてくれました。実は手品が得意なのか、赤い花束をポンッと出して、プレゼントしたりしてくれます。全く空気読めてません。これだから金持ちは嫌いです。
夜、出撃がかかりました。スキュラを相手にし、再び士魂号は大破。Tさんが言うように、たとえ幻獣が地球を浄化するために現れたのだとしても、私はおとなしく浄化されたりなんかしません。
1999.04.15 thu
明日、大きな戦いがあります。今までとは、一桁違う数の幻獣を相手にすることになると思います。今度こそ、帰れないかもしれません。でも、逃げたりはしません。この戦いを用意したのは、Sさんと私なんですから……なんて言ったら、皆さん信じます?
1999.04.15 thu
話す言葉が思い浮かばない……きっと、真紀もそうなんだろう。まるで、まるで気持ちを通さないガラスの壁をはられたようだ。瀬戸口! おまえのくだらないキスはこれを狙っていたのなら、予想以上の効果をあげたぞッ!
1999.04.16 fri
大きな損害を出すこともなく、無事、帰って来ることができました。確かに今までにないくらい多くの幻獣と戦ったのですが、その殆どは小型のもので、少々拍子抜け。あれなら、今週相手にしていた幻獣達の方がよっぽど緊張感があります。……慣れすぎている自分が少し怖いです。
1999.04.17 sat
昨日までの戦績から、勲章を3つ頂きました。テレビ中継されましたので、御覧になった方も多いと思います。でも、せっかく頂くのなら、司令や知事よりもウイチタさんとかからの方が嬉しかったですね。
勲章は頂けても、休みが頂けるわけではなく、夕方にまた出撃です。相手はミノタウロスが6体に、同数のスキュラ。勝てません。私がこの部隊に来て初めての撤退になりました。Mさんはあいかわらず策もなく突撃して、やられてましたけど。学校に戻った後も、皆さん終始黙ったまま。幻獣の構成変化に驚いていたようですが、明日か明後日にはもっと驚くことになると思います。
1999.04.18 sun
新兵器が届きました。早速、今日の出撃で使ってみたら、たった一撃でスキュラ数体を含む幻獣の9割が消滅。敵がゴミのようです。H君、以前「僕は、この世界の守護者を名乗る」なんて言ってましたけど、気持ちだけでは何も守れませんよ?
1999.04.19 mon
フルセン殿下のTさんが、車椅子のKさんが実は某組織の幹部だということを教えてくれました。道理で、先日の戦いの前に「僕は聞いてない……」とかブツブツ呟いていた筈です。ウソなんですから、知ってる筈がないんですけどね。それにしてもTさん、Tさんが私を信用して話してくれたように、私が“私が信用している他の誰か”に話す可能性は考えなかったのでしょうか。もちろんKさんも。おふたりとも、お仲間選び失敗です。
1999.04.20 tue
今度は、H君がBとやり合っていました。H君、Tさん(withフルセン殿下)と同レベルにまで転落です。戦闘のときに戦術も何もなしに突っ込んでいく方が多くて、心労がたまっていたんでしょうけど、猫と本気でケンカする司令官というのは、部外者にはあまり見せられない光景です。平和と言えば、平和ですけどね。
夕方にまた出撃して、この地区の幻獣討伐は完了です。
1999.04.21 wed
過程は無視して、結果だけを表彰するというのはどうかな、とちょっと思いました。NEPが量産のあかつきには、英雄を作り上げる必要もなくなるんでしょうけど。
1999.04.22 thu
今度、某団体の地下集会があることをTさんが教えてくれました。地球再生をテーマとしたポエムの発表会を行うんだそうです。さすがはH君のいる場所を1か月前に通過しているTさんです。そういった話を先生がいるところで堂々とすることも含めて、もう誰も辿り着けそうにないところを走っています。妹さんも含めて、御家族の方がちょっと可哀想に思えてきました。
ちなみに、先生はとっくに気付いていて、放置プレイをしていたみたいです。
1999.04.23 fri
Sさんが陳情していた士翼号が届きました。「士翼号ってのは機動性が大幅にアップしている。そん代わり装甲が少なめ。これ」という機体で、二桁三桁の幻獣を相手にしても、無傷で帰ってくることができるポテンシャルを秘めているんだそうです。でも、その士翼号に3週間前から乗っているMさんを見ていると……結局はパイロットの腕次第なんですよね。
1999.04.24 sat
SさんとMさんにはしばらくパイロットを休んで頂くことになりました。おかげで、私の部隊で現在稼働できるのは、私とKさんの複座型一機だけになりましたけど、特に問題はないと思います。いっそのこと、私の部隊にある他の士魂号を全て他の部隊に回して貰ってもOKなくらいです。
1999.04.25 sun
せっかくの日曜日でしたが、あいにくの雨。他の皆さんにも一緒に濡れて頂きました。
1999.04.26 mon
Iさん(日記初登場)とAさんが士魂号のパイロットになりました。空席になったのはわずか2日前ですので、まさに機を見るに敏。おふたりがそこまでパイロットになりたいと考えていたとは思いもしませんでした。おかげで予定が大狂いです。
と思っていたら、その直後に、今度はNさんと別のAさん(共に日記初登場)をパイロットとする異動命令が来ました。部隊編成がもうわやになってしまってます。3号機さえ動けば大丈夫、とは書きましたけど……一昨日の人事にちょっと後悔しています。
1999.04.27 tue
今日はちょっとお休します。
1999.04.28 wed
1999.04.29 thu
このループは失敗作です。