「実年齢より若く見えるキャラクター」第7号です。
他のキャラクターが「単に見た目が若い」、「種族的に若く見える」、「事故により老化が遅延している」といった受動・永続的な設定なのに対し、このキャラクターは『NARUTO』の綱手のように「自分の能力で若い姿を維持している」という能動・一時的な設定にしています。もはや憶えていませんが、キャラクター作成当時、「能力を維持できなくなり、齢相応の姿に戻る」といった事態に陥ることを期待していたのかもしれません。ちなみに「炊事、洗濯、掃除などを取り仕切っている」という設定は、日常シーンになるたびに何らかの描写がされるのではないかということを期待してのもの。しかし、そのような姑息な考えが実を結ぶことはありませんでした。
ゲームの方は、ステラというNPCを助けるべく色々と無茶なことやった結果、第6回リアクションで敵に身体に乗っ取られるという事態に陥りました。その際、次にどのような行動を取りうるのかが示されなかったものですから、そこでゲームを撤退しています。
――などといったことは、どうでも良いことでして。
私が受け取ったものの中でダントツに文章が読みにくいリアクション、それを紹介したいだけのページです。
P.A.S.から『フォーチュン・オブ・ギャラクシア』のパンフレットが届きました。
P.A.S.の公式サイトが1月から全く更新されていませんので、送付希望のメールを送ったところで果たして反応があるのかちょっと不安に思っていたのですが、どうやら大丈夫だったようです。早速パラパラと中身を眺めてみますと、どうやらとある世界の2つの時代の物語を同時に進めていくらしく、一瞬、『クレギオン#6』という言葉が脳裏をよぎりましたが、そのような反逆的なタイトルは脳の片隅に追いやり、どちらの時代にキャラクターを投入するかを考えることにしました。
過去であるギャラクシーエイジはファンタジー世界のようで、以前に悪魔皇帝なんてヤツが「泣け! 喚け! 命乞いをしろ!」
とかやっていたらしいのですが、残念ながらこいつは前作で殺られてしまったようです。無念。そして、もう一方のスターレスエイジは、いつの間にやらネットが発達していたり、人型機動兵器が闊歩していたり、とあるドーム都市が人類最後の砦になっていたりと、すっかりSFチックな世界になっていまして、そこで謎の電脳アイドルである時祭イヴラブレスにアクセスしたり、スラムでATイェーガーに乗ってバトリングしたりする物語が展開するようで、やっぱり『クレギオうわなにをするやめqあwせdrftgyふじこlp
ところで、このパンフレットに1つとても気になる箇所が裏表紙にあります。
むぅ、初心者向けか……っていやそれ以前に、何故『幻想英雄伝フォーチュン・オブ・ロマンシア』という前作タイトルがここに!?
「デュランダルにとってのアークエンジェルって、ルキアスにとってのバブリーズみたいなもんなのかなぁ」などと考えている須賀和良です。ごきげんよう。
さて、それはさておき、密かに入金を済ませ、密かにマニュアルが届いていた『フォーチュン・オブ・ギャラクシア』のキャラクターを作成することにしました。投入キャラクターの大まかなイメージは、マニュアルが届く以前に既に作成済み。テーマはズバリ「素直」です。パンフレットに載っていた「世界騎士」とかゆーいかにもメインっぽいクラスで、シナリオの流れに逆らわず、理屈よりも感情優先の主人公っぽいキャラクターをやりますよ? 口調や考え方も、できるだけステレオタイプなヒーロー物にしますよ? そして、このキャラクターで密かに目論んでいる今年度中のキャラクターチャットデビューを果たしちゃいますよ?
……なんか書いているだけで絶望的な気分になってきましたが、「できっこない」などという弱い考えに反逆し、なんとか頑張ってみたいと思います。
とか思っていましたのに、出来上がったキャラクターは何故、46才のおばさん戦士だったりするのでしょうか。
そんな感じで、キャラクター作成に関して「説明不足では?」と思う箇所が幾つかありましたので、P.A.S.の公式サイトを覗いてみることに。某巨大掲示板群においてサイトが更新されていた旨の書き込みがありましたので、Q&Aが載っているのかもしれません。
などと思っていたわけですが、「あの日抱いた期待は砕けて散った♪」という感じに見事に撃沈。ゲーム内容に関することなど欠片も載っていませんでした。幾つかのサイトを見て回るに、どうやらマニュアルの正誤表が今月の情報誌に同封されていたらしいのですが、その情報もなし。新規参加者が情報誌を購入するのは来月号からとなるのですから、その程度の情報はサイトに載せていただきたいところです。
ところで。
第1回の申込締切日が過ぎた今頃になって、よーやく公式サイトに『フォーチュン・オブ・ギャラクシア』というゲームタイトルが載りまして、参加者募集と共に無料体験版の開始予告なんかまで始めているのですが、ここに至るまでに、
といった流れがあったのではないかと思ったりしてしまった今日この頃です。っていうか、
「駄目だよ! 出して。ここから出して。ねえ……!」
悲鳴の音色。閉じこめられた地下室の壁を力一杯叩く。
(駄目だよユタ。客人は生き残らなきゃいけない。若いの。あんたらもだ。若い者は生き残り道を作らねばならぬ。老いた身でも盾になるならば、それも良かろう)
壁越しに、感情を殺した老婆の声が響く。
「何故、どうしてよ。一緒に戦うと約束したのに!」
「ライアの言う通りよ! こんな所に閉じこめられて、私達だけ戦わずに生き残って。そんなのは嫌よ!」
「そうよ。私達も戦う! みんな、みんな家族だから」
「そうです。私たち暁の剣は家族だと。ステラが言っていたじゃないですか。家族を見捨てて、自分たちだけ安全な場所にいることは出来ません!」
(……マレヌカヤ、それにアーク。ユタのお嬢さんに言った事をもう一度繰り返さないとダメなのかい)
「そう、駄目です。みんな、従って……。ここで全員が死んでしまうことは、絶対に正しくないから……!」
そう言って若い女性が制す。老婆が領く気配がする。
(オフィーリア、ディノス、後は頼んだよ。ステラ達が戻るまでの辛抱だ。それまでどうか、耐えてくれ)
名を呼ばれた女性は、小さく領いた。そして男の方も、
「ああ……必ず」
じゃあ、と、急速に遠ざかる老婆の気配。それが消えた後で、男はガン、と、強く、強くその壁を叩いた。
翌日、ユタとライアは、若い『暁の剣』を紹介された。
二人の名は、アーク・カミシロと、ディノス。どちらもユタたちと年の頃の近い男の子だ。
「さあ、村を案内するよ」
後で聞いた所によると、ディノスは一年前に覚醒したショックで記憶を失って放浪していた所をこの村の人々に救われて、そのまま住民となったのだという。
「ディノス、アーク、可愛い子たちを連れているのね」
妙に落ち着いた声の、愛らしい少女が声をかけてきた。
「あ、昨日、里にこられたお二人なんですよ」
アークは、やけに丁寧にかしこまったロ調だ。
「こんにちは、ユタさん、ライアさん、オフィーリア・オリファントです。里でごゆっくりしてくださいね」
自分達よりも若くすら見えるオフィーリアの大人びた存在感に、二人はとまどう。と、ディノスが耳打ちする。
「オフィーリアさんは、ああみえても年上の女性なんだよ。『ソウル』の力で若く見えるだけなんだよ……」
「え、じゃ、本当は何才っ!?」
「えっと、たしかよんじゅうぅ……いてえっ!」
アークのつま先がグリッと踏んづけられたらしい。
鮮血が舞った。
「おばあちゃん!」
『暁の里』。ユタ達の前に現れた異形は、人の胴体の数倍のキノコ状の化け物で、無数の触手をはやしていた。
その触手の一本が、老婆の片腕をちぎり飛ばしたのだ。
老婆は残った片手から、光る剣を生み出し触手を切る。
「奥へお逃げ!」
「こっちだ!」
ディノスたちに導かれて、皆は奥へと走った。奥には、古代の魔法文字を刻んだ分厚い石室があった。
「ここに入って」
そこにフードを目深に被った女性が駆け込んでくる。
「マレヌカヤさん! 外はどうなってます!」
ディノスに尋ねられたのは、半魔の『暁の剣』マレヌカヤ・オストロヴィナだった。彼女は首を振った。
「ダメだわ。数が多すぎる。仲間たちを捕らえては、次々とさらっていくつもりみたいよ」
「これまで里に入れなかったハズなのに、どうして!」
そこへ、オフィーリアと共に、空中から突然老婆が現れる。ギフト『恋人達の部屋』の空間移動能力だ。
「助けられたのは、この子だけだよ。あんたたちは、はやく、そこにお入り!」
「おばあちゃん! 私たちも一緒に戦う!」
ユタとライアが叫ぶ。
「もちろんさ。一緒に戦おう。誓えるかの?」
「誓えるわ!」
「僕たちだって!」
マレヌカヤは無言だったが、フードの下で何かがざわめき始めていた。ソウルを解放させはじめているのだ。
老婆は一瞬言葉を失い。そして、残った片腕だけで、子供たちを次々と抱きしめた。
「良い子達だね、あんたたちは。でも、あんたたちは生き残るんだよ……」
次の瞬間、ユタたちは、石室の中にいた。老婆のギフト能力によって、送り込まれてしまったのだ。
(駄目だよ! 出して。ここから出して。ねえ……!)
分厚い岩の向こうからユタの声が聞こえる。
「駄目だよユタ。客人は生き残らなきゃいけない。若いの。あんたらもだ。若い者は生き残り道を作らねばならぬ。老いた身でも盾になるならば、それも良かろう」
(何故、どうしてよ。一緒に戦うと約束したのに!)
(ライアの言う通りよ! こんな所に閉じこめられて、私達だけ戦わずに生き残って。そんなのは嫌よ!)
(そうよ。私達も戦う! みんな、みんな家族だから)
マレヌカヤも取り乱しているのか。そして、アーク。
(そうです。私たち暁の剣は家族だと。ステラが言っていたじゃないですか。家族を見捨てて、自分たちだけ安全な場所にいることは出来ません!)
「……マレヌカヤ、それにアーク。ユタのお嬢さんに言った事をもう一度繰り返さないとダメなのかい」
(そう、駄目です。みんな、従って……。ここで全員が死んでしまうことは、絶対に正しくないから……!)
オフィーリアだ。ディノスも黙ったようだ。
「オフィーリア、ディノス、後は頼んだよ。ステラ達が戻るまでの辛抱だ。それまでどうか、耐えてくれ」
通路の向こうから無数の触手が見える。
(ああ……必ず)
老婆は満足げな微笑みを浮かべ、走り出した。
「滅せよ、異形なる者、エニグマよっ!」
エニグマ。それが、秘された『暁の剣』の敵の真の名であった。
ダイヤモンドの塔のステラ達。
『暁の里』の全滅。そのショッキングな情報に、『暁の剣』の仲間たちは、精神的な動揺を隠せなかった。
「苦しいのは確かだ。でも元気を出さねば。仲間たちが塔の上に連れて行かれているのだから。助けなければ」
という意見が出るのだが、すぐに空気は重くなる。
ディノスが息を吐く。
「今回のことで、ステラを責める声も多いというな」
「……それなら、私達も同罪よ。きっと……」
マレヌカヤが呟く。再び暗くなってきた雰囲気に、今度はオフィーリアが声を上げる。
「まあまあ、そんなことは、みんなの無事を確認してから考えましよう! 今日はゆっくり休んで……あら?」
視線を窓に向ける。皆もつられて其方を見た。癖毛の長い金髪女性が、ふらりと歩いているのを見たのだ。
「暁の剣?」
「さあ……解らないけれど、夜には出歩いちゃいけないって言われてたっけ。危ないよな」
「行ってみよう」
アーロットが言う。外に出て少女を追いかける。オフィーリアが足早に走っていって、その肩を掴んだ。
「あなた、危ないわ。戻りましょう。ね?」
少女は振り返る。オフィーリアの顔を見た瞬間、だーっと涙を零した。
「オフィーリア……アーロット、アーク、でぃのす、まれぬかや……そ、そっちの、お、お、おきゃくさん……らいあ、ゆた……」
段々声が詰まっていく。その声に、聞き覚えがあった。皆は顔を見合わせる。ディノスが言った。
「ステラ……?」
「う……う。ごめん、ごめんなさい。ごめんなさい」
小さな声で、助けられなくてごめんなさい。と。
「泣いたって仕方がないわ。……泣きに来たの?」
漸く衝撃から立ち直ったオフィーリアが、まず、尋ねた。ステラは首を振る。
「違う、の。あの話ちょっと違うけど聞いたことが、ある、の。私が普通の人だった、時。暁の知り合いに」
ステラは何百年。何千年と、眠りと覚醒を繰り返してきたと聞く。それが普通の時となると、かなり昔だ。
「……とにかく、戻りましょう。そこで話を……」
マレヌカヤが言いかけて、そうして絶句する。どうしたの、と、ライアが尋ね。同じくロを閉ざした。
日が完全に沈む。月が上がって夜が始まる。人形達。いつの間にか、それほど歩いたわけでもないのに。来たはずの小屋はなく、人形達がふわふわと、姿を持った。
帰る道は最早無く。死者の時間が始まろうとしていた。
『おのれ異形のものめ。必ず、必ずや……』
『我等暁の剣の長。ステラが来れば、必ず……』
霊達は様々な声で怨嗟の声を吐く。それを聞いたステラがまた泣きそうな。というか泣く。
「ステラって、こんなのだったんだ。知らなかった」
「い。今。フード、ない、からっ。す、凄い、ステラに、その、なれないっ。今、だめステラっ」
「あの頃は、もっと、みんな強かった。だから、みんな、私みたいだった。よ。だから、みんなも、なれる、よ」
俯いて歩きながらも、忍び寄ってくる異形のモノを苦もなく切り裂くステラ。様々な力を持っているからこそ、死して尚も塔に留まることが出来たのだろうか?
「暁の剣でない方もですか?」
優しく、オフィーリアが聞いて、ハンカチを差し出す。それを受け取って、ステラは領いた。
「みんな、なれる、よ。なんで、なれないのか、わかんないくらい。その。みんな、きっと私より凄い、よ」
OSのログオン画面を上記のような状態にし、ニヤリとかしている須賀和良です。ごきげんよう。
さて、それはさておき、『フォーチュン・オブ・ギャラクシア』の第1回リアクション(テイル)が届きました。アクション(アクト)なしの状態でキャラクターが描写されるのは、『レマンシアの竜騎士』以来のこと。各マスター(テラー)はそれぞれのキャラクターについて登録データとにらめっこしながら「こいつはきっと『男塾』の伊達みたいな奴だろうな……」
といった検討をなされたことと思いますが、果たして私のキャラクターはどのように描写されているのでしょうか。
ということで、ざっと読んでみましたところ、作成段階で期待していた役割をある程度得ることができていました。それと、キャラクターの能力が若干強化されていたのですが、これはマスターに印象付けられた個性としての能力が、物語が構成されていく中で誇張されていったのではないかと思われます。
とか、そーいったこと以前の問題として。
このリアクションって、私が今までに受け取ったものの中でダントツに文章が下手文体が私に合わないんですが。
「駄目だよ! 出して。ここから出して。ねえ……!」
悲鳴の音色。閉じこめられた地下室の壁を力一杯叩く。
これがリアクションの出だしなのですが、「悲鳴の音色。」と「閉じこめられた~」でいきなり視点が変わるものですから、早くもここでつまづかされます。主語を統一して「悲鳴を上げ、閉じこめられた地下室の壁を力一杯叩く」の方が物語に入りやすいと思うのですが。
森が拓く。木々が薙ぎ倒され、道になる。空は落ちた日の名残で赤く。化け物が消えて、そして声は止まった。
山肌にトンネルが出来、内部への通路になった。
「拓ける」ならまだしも「拓く」は他動詞では? そして次に空の描写が突然来るのは何故? それと、山肌にできるのは「トンネル」じゃなくて「トンネルの入り口」だと思います。「突如として森が開ける。見えない力により木々が薙ぎ倒され、一本の道が形作られていく。その先の地面に穴が開き、彼らを奥へと誘うかのように洞窟の入り口が姿を現した。ふと気付くと、化け物の姿は消えており、声もいつしか止んでいた」という感じでしょうか。
「……趣味、悪いな。一つ一つは見事な品だが、こう」
アンナロッテが呟いた。金細工とダイヤモンドの装飾類が、きらきらと輝いていた……のだが。その数が半端でなく、渦高く金銀宝石の塊が積まれている。
「こう」……何? 「渦高く」じゃなくて「堆く」です。それと、塊が積まれているのではなくて、積まれたものが巨大な塊になっているのではないかと。
「隣の奴の首を取れ」
甘く囁く声に、何処か抗い難い、頭の芯が揺さぶられるような衝撃がある。と、子供の鳴き声が響いた。
鳴き声の主は、5年前、悪魔皇子ラグナレクという名の存在だった。今は転生して、エレーヴという。
元闇騎士で、現在は『暁の剣』の力を使いこなすメルクリウスが、エレーヴの保護者だった。
2行目、3行目、4行目と主語がどんどん入れ替わるものですから、いったい何処に力点を置いて説明しているのかがわかりません。かてて加えて、2行目前半は述語が滅茶苦茶ですし、後半は子供が泣かずに鳴いています。
ユーク達は、声の発生源をもとめ、ダイヤモンドの塔に近づき、扉から中に入った。黄昏の間に階段を長く登り。そうして彼らは、窓の割れた黄金の部屋に出た。
「黄昏の間」ってどういう意味? っていうか、「長く登り。」で文章が止まるのは何故。「黄金の部屋」って「壁一面が黄金色に輝いている部屋」ってこと? あと、「窓の割れた」って、この情報が最後まで全く生きてこないのですが、「荒廃している」ということをこれだけで説明しているのでしょうか。
階段を登ると直ぐに、透明な扉が見えた。扉は小さく、押し上げるような形になっている。それは透明で、カーシュ達はその中を覗き込んだ。
母さん、全然わかんないわよ!
「……とにかく、戻りましょう。そこで話を……」
マレヌカヤが言いかけて、そうして絶句する。どうしたの、と、ライアが尋ね。同じく口を閉ざした。
日が完全に沈む。月が上がって夜が始まる。人形達。いつの間にか、それほど歩いたわけでもないのに。来たはずの小屋はなく、人形達がふわふわと、姿を持った。
帰る道は最早無く。死者の時間が始まろうとしていた。
なんて言うかもう、ラクスが自分語りをしているような感じでボスケテー。
もちろん、「ライアが尋ね。」で文章が止まっているのは仕様です。
以上のような感じで、一文一文を自分なりに再構築しながら読む必要があったため、読み終えるまでにかなりの時間を要しました。実際、つっこむことに疲れて、途中で小休止を挟んだほどです。他にも「此方(こちら)」「漸く(ようやく)」「此って(ここって)」
といったように普段使わないような漢字が多くあり、「これ、なんて読むんだ?」とつっかえること多数。漢字と言えば、このリアクションのタイトルは『目醒めない街 墓場に建つ塔』というものなのですが、「醒める」は「酔い/興奮が醒める」といったように意識や感情が沈静化するときに使うものですので、正しくは「目覚める」ですよね……っていうか、もしかすると漢字が格好いいという理由だけで「醒」を使ってるんじゃないかと(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル。かてて加えて、「建つ」ではなく、「立つ」ではないかと小一時間(略)。
一応、組織上の位置付けもなされたことですので、あまり移動はしたくないのですが、この文体にあと9回付き合うというのもなかなか厳しい話です。そんなわけで、他のリアクションにも一応目を通してみようと思い、参照用名簿を見てみましたところ……なんか、『デモンスリンガー』や『英雄×勇者×救世主』でお見掛けしたキャラクターがいらっしゃるんですが。
『フーチュン・オブ・ギャラクシア』関係で手紙を頂きました。
知らない方からPBM関係の手紙を頂くのは『デモンスリンガー』以来のことですので、5年ぶりとなるでしょうか。しかも、私はこのゲームに関しては住所非公開ですので、この手紙は手紙転送サービスにより送付されたものです。同封されていたキャラクター設定やイラストを見るにつけ、私にもこのように積極的にゲームを楽しもうとしていた時期があったことを思い出し、思わず目頭が熱くなりましたが、それはさておきP.A.S.の担当の方。親と同居している身としましては、転送された手紙の宛名にキャラクター名が書かれているというのは、かなりのクリティカルヒットですので、できればやめて貰えませんでしょうか。
「明日が『フォーチュン・オブ・ギャラクシア』のアクション締切日だということを知らんのか、愚か者めー!!!」
ということで、まずはパスポート(ログ)にキャラクター設定の書き写し。マニュアルに「テイルを読んだ上でキャラクターの印象が深まっていたり、変化していた場合、自己紹介欄の文章を相応しいと思えるものに書き直してくれても構わない」
とありましたので、第1回リアクションでの描写を踏まえ、一部修正しながら記載したのですが、リアクションに同封されていた『第1回テイルが届いたら』には「コピーにストーリーテラーから赤ペンで訂正が記入されている場合以外は、登録時と内容の変更がないようにお願いします」
なんて書かれていまして、どうすれバインダー!
とりあえず書いてしまったものは仕方がありませんので、後者は見なかったことにしたいと思います。
続きまして、アクションの検討ということで、パスポートとマニュアルの該当ページを開きながら全体の構成を考え……って、ちょっと待ってください。マニュアルの記載例には「動機」「目的」「手段」
と書いてあるのに、パスポートには「きっかけとなる願望」「目指す結果」「実現の手段」
なんて書いてありますよ? なんか、色々なところで整合性が取れていないような気がするのですが、マニュアル作成とシステム設計とが同時進行だったということでしょうか。
アクションの内容については、リアクションを読んだ時点で思い付いた「強大な敵に1人で向かっていったNPCを助ける」という基本的なもの。「ふわふわと染み出してきた霧は、すぐ目の前を走っている彼女の姿すらかき消した」
と描写されているのを無視して「すぐに追い掛ける」と書いてる辺りが反逆的ですが、どこまで予定調和を崩してOKなのかを測ることも必要ですので、今回、ちょっと無理をしてみることにしました。と言いますか、私のキャラクターには「細胞を活性化させることであらゆる傷を瞬時に治癒する。魂が消滅する前であれば、一片の細胞からでも元通りに復元できる」
なんて能力がありますので、「第1回で死亡したNPC全員を生き返らせる」というアクションを掛けることもできたのですが、さすがにそこまで反逆的にはなれませんでした。
弱い俺を叱ってくれ、ナタク。
暁の剣の長、ステラの心臓を、異形の腕が貫いた。
「あそこ、あそこです……!」
マンカインドのアーク・カミシロが叫んだ。
ダイヤモンドの塔の一階。死の街と呼ばれる場所に、彼ら暁の剣は来ていた。しかし、仲間たちとはぐれ。彼らは暁の剣の長、ステラを探していたのだ。
分かれて直ぐ引き返した答が、彼女の姿は見つからず。見つけたときは彼女はその場にへたり込んでいた。
「……ステラ!」
同じ暁の剣のオフィーリア・オリファントが叫ぶ。心臓を貫かれたはずのステラは再び立ち上がった。
「行け! この異形を倒し、長ステラを護るのだ!」
自分も走りながら、ディノスが叫ぶ。それを聞いて揺れたのは、永遠に異形と戦うことを約束した暁の剣の亡霊達だ。戸惑ういくらかの魂に、アークが重ねて言う。
「お願いです。これ以上、誰も亡くしたくない……!」
その言葉に、何人かの幽霊が動いた。何か何処か、懐かしそうな顔をして。巨大な異形は透明な泥のようなもので出来ていて、半分体が溶けていた。
『長……? ステラ? 我等の長は如何としたのだ?』
幽霊達はざわめく。異形に突っ込んだアークが、ソウル・気龍を叩き込む。龍がぶつかり、溶けているそれは身体がこそげた。一瞬動きを止めたが攻撃を続ける異形。アークはステラを庇うような形で受け止める。
「……ッ。そんなこと、言ってる場合じゃ……!」
ディノスの言葉に、霧の中から人が現れた。周囲に光るものをまとわりつかせたユオンだった。
「ああ、良かった。漸く人に会えた」
ユオンにまとわりつく光は、人の形をしている。
「この人達が、ここに来い、来いと言うから来てみたんだけど。全く人に会えなくて困っていたんだ」
ユオンの言葉に、光が揺れる。それは……。
「みんな……。どうして、ここに……」
オフィーリアが思わず呟く。死んだ仲間達は一度、彼らに笑顔のようなものを向けた。
「急げ! アークを助けて、あの異形を倒すんだ!」
ディノスがいつもと違う漂としたロ調で叫んだ。光はユオンの身体を離れ。一直線に異形に突き進む。迷っていた幽霊達も、その声に押されるように走り出した。
「さあ、ステラ。こっちへ……」
「……だめっ。私は、私はひとりで、だいじょ……っ」
「怪我をしたでしょう! 見せて」
オフィーリアが、子供に言うようなロ調で論す。
「無茶はしないで。あなたは、沢山の人を導かなければならないあなたは長です。だから……一緒にいましょう」
ね? と、微笑むオフィーリア。ステラは俯く。
「ステラさん。僕たちにでも、こうやって異形の動きを止めていることくらいは、出来るから……!」
「そう。そのために、私達は一緒にいるのだから」
「……良く、状況は分からないけれど。……上に立つ者は、信頼に応えるのも仕事で、それが幸せじゃないかな」
ステラは顔を上げる。ぼたぼたと涙を零し剣を取る。例かに貫かれたはずの心臓が、見えた。本来血を流し臓器が見える其の場所は……唯の、砂で出来ていた。
「アーク、ディノス。おねがい、そいつはなさないで!」
言葉に、アークの立開行に巻き付く。同時に爆発がその足下で起こった。ディノスの力だ。ステラが剣を握る。そうして一気に走り寄り、心臓に剣を突き刺した。
液体が飛び散る。とっさにアークとディノスはステラと後退。異形は透明な液体をまき散らし倒れた。痙攣する異形に、身体に白い光を纏ったユオンが拳を叩き込む。
それで、異形は腐り溶け、消えていった。
「お疲れ様。ほら、みんなで戦えば、結構早いですよ?」
オフィーリアはそう言って、ディノスとアークの手を引っ張る。怪我をしているのだ。ステラは困ったように視線を彷徨かせている。オフィーリアは背筋を伸ばし、
「ステラ!」
「は、はいっ!」
「……それくらいであなたを嫌いになる人は所診それまでの人です。もう少し胸を張ってもいいのですよ」
既に傷は塞がっている。常人ではあり得ない回復力。
ステラは一度、俯いて。そうして領き、また泣き始めた。
「それで、そちらの腕は?」
右腕に慣れない様子で布きれを巻いているステラに、オフィーリアは優しく問いかける。
「う……ん。あ。うん、これ、ファッション!」
きらん。と示されて、ため息をつく。ステラは照れたように笑う。
幽霊達は、その異形を倒すと、再び霧散する。そうして消えていく。何度も、永遠に、異形を倒すためだけに。
「どうして……どうしてそこまで戦うんです。何が、貴方達をそんなに駆り立てるのですか……?」
思わず呟かれた、アークの悲しそうな問いかけに。幽霊達は立ち止まる。そうして、ロ々に、月。と言った。
『月があるから。秘宝の片方を月に持って行かれたから。あの敵がいるから。王を殺し我等を殺したあれがいるから。月がある限り、我々は眠らない……』
「ひほ……? それって、もしかして……」
心当たりがあるのか、ステラが目を閉じる。
「覚えが?」
「わか……ない。ここ、どこ? ここ、知ってるトコ、なら。ししょー……どうして、いないの?」
「落ち着いて。ここが貴方の知っている場所だとしたら、共の、奪われた秘宝とは何なのです?」
「……私、も、詳しく、知らないけれど……。戦争を無くす、みんなを、幸せにする、魔法の装置……」
その言葉に、オフィーリアはわずかに眉根を寄せる。
ユオンも胡散臭そうに首を振り、
「それで、詳しい話を説明してくれないか?」
ファイフとハーモニカの音が合わさる。
目を開けると暁の剣も、悪魔も、スラッシュたちもが、星空と人の絵の描かれた広間にいた。ダダ達が秘宝を奪った間である。
「ユーク。……お前、ここにいたのか」
ハーモニカを降ろして、アーロットが呟く。ユークもファイフを持ったまま、共方こそ。と呟いた。
「ああ。お会いできて良かったです!」
「あ! この小娘!」
ヴィットセルクが声を上げると、ミシェルが照れ臭そうに弾んだ声を上げて笑った。
「あ……皆さん、ご無事で良かったです!」
オフィーリアとステラ達の姿が見える。手を伸ばすも、その手はするりとすり抜けた。
「音? 音色が、私達を繋げたのかしら……?」
「ああ。きっと魂のみが集まっているんだろう。多分……俺達の奇跡だと、思いたい」
マレヌカヤの呟きに、アーロットが答える。ステラがびくり、と顔を上げた。
「あ……ステラ、これ!」
アルファードがステラのフードを投げる。それは何故か普通にステラの手に渡り、ステラはそれを纏った。
三十を越える魂が集まり、思い思いに一瞬の奇跡を過ごす。その一角で。カツン、と、足音がした。
「よお……」
最初の一言は、男の。ダダの声だった。
「久し振り、ステラ。まだ貴女くたばってなかったの?」
「……!?」
思わず、近くで人々の品定めをしていたカーシュとメアリィが顔を見合わせた。最初の一言まで、確かにダダだった。けれど、次の瞬間そこにいたのは。黒い髪の美しい少女だったのだ。
少女は剣を抜いている。黄金の鞘と紅色の刀身。剣からはさらさらとガラスの破片が零れ落ちた。ステラは口元に手を当て。それから胸を掻くしぐさをした。
「ミュカ。どうして、ここに……。其の、剣は……!」
「……さあ? そこにいるのは、新しい下僕?」
先ほどまでダダだったもの。少女、ミュカが髪の毛を播き上げながら言う。思わず何かを言い返そうと暁の剣達が一歩踏み出す。それを片手で制したのはオフィーリアだった。
「貴女は何者ですか? ステラのお知り合いでしょうか。それとも、暁の剣の関係者ですか?」
庇うように、アークとディノスがステラの前に出る。
「……私の名前はミューカレウス。暁の剣? 冗談じゃないわ。この世で、一番の悪の種と一緒にしないで」
「ミュカ。流石にそれは言い過ぎじゃないのか」
呆れたようなノウンの声に、ホークが剣を手に掛ける。
「どういうことだ? お前、暁の剣に詳しいのか」
「ええ。少し縁があって、ね。……可哀想な暁の剣たち。あなたたちはただ……先人の後始末をさせられているに過ぎないのよ」
ロ元に手をやり笑う。その言葉にステラは顔を上げた。
「違う! やめてミュカ。その剣を収めて。その剣は長以外の者が抜いたとき、この塔ごと異世界に吹き飛ばすようにしてあるの! 皆が帰れなくなってしまうわ!」
ざわ、と思わず声が流れる。次第に輝きが薄れ始める。その一言をきっかけに、皆の身体が透け始めた。
多分それは、美しい音楽が合わさったための一瞬の邂逅。ただ友に逢いたいと願った者達の出会い。
消えかけている中で、思わずステラに声をかけたのはユークだ。彼はエレーヴのことを説明し、何か解決方法を知らないかと尋ねた。依頼人の事を聞かなかったのは、先ほどの魔道書のことが一瞬、頭をよぎったからだ。ステラは暫く考えた後、
「……少年よ。ミュカの持つ剣は魂をも砕きます。それに貫かれれば二度と転生することもないままに、永遠の安らぎを手にすることが出来るでしょう。あなたの魂に与えることのできる安らぎは、死しかありません」
それだけ言って、消えていった。
「何だったのだ、今のは」
ホークは我に返った。一瞬の夢だった。彼等はもといた場所に戻ってきていたのだ。ヴィットセルクは額に手を当て、アーロットは目を閉じる。
「……取り敢えず。みんなが無事で良かった」
自分に言い聞かせるように、アーロットは言う。水は腰まで増えてきていて、これ以上ヴィットセルクも剣で霧を水に変えることは無理そうだった。
「ん? ちょっと待て。どうして水が流れないのだ?」
「ホントだ、排水溝がないんじゃねえか?」
首を傾げて、リアンダは水を掬う。ヴィットセルクはぐるりと周囲を見回して、指を差した。
「おい、あそこは、水が流れていないぞ」
「お。ホントだ! 行ってみよう!」
リアンダが駆け出す。しかしその場所にたどり着くと、水は矢張り溜まっていて、遠くに水のない街が見える。
「……退いていろ」
ホークが呟いて、その水のない方向に向かって拳を叩き込んだ。みしり、と何かにひびが入る音がした。
それを聞いて、ヴィットセルクとアーロットも己の力叩き込む。何かがひび割れる音がして。一気に水が流れ始めた。霧が消え、日が殆ど完全に昇っている。
「……そこにいるのは誰?」
声を上げたのは、オフィーリアだ。ホークは振り返る。いつの間にか、訪れたときと同じように。暁の剣達は全員が揃って同じ玉座の間にいたのだった。
「酷いな……これは。なんとかなるかしら?」
マレヌカヤの言葉に、オフィーリアは首を振った。
マレヌカヤに抱き上げられた子供は、身体の半分が溶け始めている。階段を登った先には、何もない。ただっ白な箱のような空間があり、その中で攫われた暁のの仲間達が倒れているだけだった。暁の剣たちは懸命に治癒の魔法を彼らにかけたが病が癒えることは無かった。
「人がエニグマになる病なんて……最初に見るまでは信じられなかったわ、本当に」
「けれど、何のためにここにいたのかしら……どうして? 沢山居たエニグマは何処に行ったの……?」
マレヌカヤが抱き上げながら呟く。病は治らないのだが、心なしか、治癒の力を送り続けていると苦痛に歪む人々の顔が和らいだように見えたのだ。
「ステラ、何か方法を知りませんか。……ステラ?」
オフィーリアが声をかける。ステラはあれからずっと、己の手を見つめていた。
「……可哀想ね。その力があるのは彼の所為じゃない。けれど彼は生きる限り争い、人々から呪われ続ける」
化け物として。その言葉は、まるで自分に向けたかのようだった。オフィーリアはわざと怖い顔をして言った。
「ステラ! 聞いていますか?」
「あっ。はい。うん。聞いている。何?」
傍にいたホークが僅かに仏頂面をして喋り始めた。彼に女性が苦手ななのだ。
「恐らく鞘と対なる塔の秘宝はこの階段の奥……月にあると思われる。多数の敵が確認されている」
「月にあるとされている秘宝だけど、矢張りそれが無くても時間をかければ同じ物を作るのは可能だ。鞘を奪わなければ元も子もない」
ディノスが付け足して、隣でアルファード達が泣きそうになりながら魔道書を示した。
いつの間にか暁の剣達全員が集まってきている。アルファードは今までの経緯を話した。
「魔道書は、街にいる全員を乗せられ無いっス。精々十人が限界で、船みたいな形をしてるらしいっス。それで……魂を封じる瓶は、外の森に落ちてわからないっス」
「攫われた暁の剣の民は、……半分異形と化している者を含めて、十数名です。一旦戻って手だてを講じねば、ここにいる全員は脱出できません」
オフィーリアが付け足す。ステラは唇を噛む。そうして、ゆっくりと顔を上げた。
「分かりました、みんな、有り難う。……塔は、あと少し で完全に異次元へと飛ばされます。そうなれば帰ってくることはできない。脱出するには、ほかの事をかなぐり捨てて脱出案を練らなければいけません。……でも」
そこで、言葉を切ると。ステラはきっばりと断言した。
「……暁の剣の長として命じます。……共に月に行き、秘宝を奪取し、最後まで異形と戦いましょう。そうして奴らを滅ぼすことが我々の使命です」
本日からT町の某研修所にて二泊三日の研修です。
初日の研修内容はまぁそれなりに面白かったとしておきたいと思いますが、それはさておき、実は先週土曜日に『フォーチュン・オブ・ギャラクシア』の第2回リアクションが届いています。アクション〆切は来週火曜日ですので、できれば今日中にアクションの大まかな骨子は固めてしまいたいところです。
ということで、蛍光ペン片手にリアクションを読み始め、
暁の剣の長、ステラの心臓を、異形の腕が貫いた。
「あそこ、あそこです……!」
マンカインドのアーク・カミシロが叫んだ。
ダイヤモンドの塔の1階。死の街と呼ばれる場所に、彼ら暁の剣は来ていた。しかし、仲間達とはぐれ。彼らは暁の剣の長、ステラを探していたのだ。
分かれて直ぐ引き返した筈が、彼女の姿は見つからず。見つけたときは彼女はその場にへたり込んでいた。
「……ステラ!」
同じ暁の剣のオフィーリア・オリファントが叫ぶ。心臓を貫かれたはずのステラは再び立ち上がった。
あいかわらず読みにくぅーっ。
先月に比べればだいぶ耐性が付いてきた為でしょうか、リアクションを破きそうになるところまでは行きませんでしたが、それでもB5判10Pのリアクションを読み終えるのに約1時間を要しました。正直なところ、「もう少しマスターに文章指導をして貰えればなぁ」と思ったりするわけですが、ひょっとしてこの会社はそういうことを全くやってないんじゃないかと(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル。
次回のアクション自体は、リアクションを読み終えた時点でほぼ決定。キャラクター的にはルナマリア並に死相が出ているNPCを救出することですが、プレイヤー的には今後一切復活できないように次元の狭間に吹き飛ばしてしまうことを企んでいます。
月の空に炎が通り抜ける。誰もが立てていなかった。
不意の一撃を食らわされて、暁の剣は地に伏している。
ホークが呻く。その身体は炎の直撃を受けて痛んだ。先頭にいたからだ。ぎょっとする。立ち上がったステラの全身は透け、エニグマ化の進行が早まっていた。炎に焼かれたその傷の先から透明な傷が広がっている。
「ステラ。駄目。立たないで!」
オフィーリア・オリファントが呟く。彼女はステラの傍らで、ずっと治癒の力を注ぎ込んでいた。だから解る。エニグマ化の進行速度が目に見えて速くなっている。
透明な男はどこから見ても人間に見えた。
「退化したその姿で、我に勝てるとでも思ったか」
ただ、抑揚のない声でエニグマは喋った。頭上から煌めく物がある。炎に包まれた槍のようなものだった。
「……危ない! みんな、下がって……!」
退避させようにも、皆最初の一撃で上手く足が動かなかった。炎の槍が落とされる。腕に、脚に、首に。
「オフィーリア! アーク!」
ユオンは顔を上げる。見ると、ステラを庇うようにして、オフィーリアとアークが炎の槍を受けていた。
声が遠い。水の中倒れているのに、銀の水はちっとも冷たくなかった。ユオンは目を細める。全員生きて帰るんだ。ロの中で呟く。視線を上げる。隣にいたホークも、最早剣に手をかけるのがやっとのようだった。
アルファードはマシロを庇うようにして倒れているが、マシロも力尽きて立てないようだった。ヴィットセルクもミシェルを庇う。何だ、なんだかんだ言って仲がいいじゃないか。ユオンは微かに笑った。
ユオンは水を掴む。立たなくては。例えどんなことがあろうとも、皆で一緒に変えると約束した。我が儘願い。だからこそ立たなくてはいけなかった。
「立って……」
声がした。オフィーリアだった。ステラの身体を抱きしめて。背中からは血が流れ。炎を受け火傷が酷い。それでもそっと。自分の子供を抱くように、彼女は囁いた。
「立って。ステラ……! お父さんになるんでしょう。生きて……生きて幸せに貴女も暮らすんでしょ……!」
オフィーリアが叫ぶ。這い上がり、身体を起こして。振り返る。……青い星が見えた。ユオンも思わず振り返る。青かった。月から見下ろした、大陸は青かった。……青いのは海か。月の光を受けて、何かが瞬いている。
「みんな……みんな、頑張ってるから……」
光が見える。どこかは解らない。ここではないどこかで、エニグマと戦っている人が居る。オフィーリアの声が聞こえたかのように、ステラは剣を掴んだ。
掠れたようなその声に、ユオンは手を離す。銀の水には朱が混じり。意識が遠くなる。
「立って……!」
「極星剣よ……今こそ、俺と共に在れ!」
ホークが叫んで剣を抜き放つ。立ち上がり、走り抜け。そうしてそのまま、エニグマの心臓の辺りを貫いた。
剣は唯の剣だ。だが、内側から力がある。己の内側から湧き出るような力が剣を伝い。エニグマを切り裂いた。
「くそ……。こんな所で、負けて堪るか!」
明らかに二人の力は先ほどまでとは違っていた。切り裂かれたエニグマはどろどろと溶け、消えていった。
「……やった……のか?」
しっかりとミシェルを抱いていたヴィットセルクが、微かに声を上げる。
「いいえ……。あれは、影、だから」
ステラが小さく言う。そうか、と、ホークは静かに答えた。疲れ切っていて、まともに動けそうになかった。
「でも、良かったッスよ! 後は秘宝を捜すだけッス!」
「う、うん……あ。先ほどは、済みませんでした……」
庇われていたマシロが言う。アルファードは慌てて首を振ったりして。一瞬、和やかな空気が流れた。
「ああ……駄目だな。塔が崩れてしまう。急がないと」
ユオンが下を見つめて言う。月が揺れることはないが、段々と塔が揺れているのは解った。
「はあ。そうですね……。なんだか、疲れてしまって」
オフィーリアが笑う。穏やかな笑い声が流れた。
「……ステラ?」
ふと、身体を起こしていたアークが、聞くまでは。
ステラが顔を上げる。その頬は透明になっていた。
「……!」
オフィーリアが立ち上がろうとする。その前にステラは立ち上がった。無言で表情もなく。癖毛の金髪も最早透明になっていて。ステラは皆に背を向けて歩き出した。
「な……! ステラ、何処に……!」
アークが手を伸ばす。ステラは振り返る。そうして手を上げる。ユオンがアークの手を後ろに引いた。
先ほどのエニグマから出た炎の槍と全く同じ物が、アークを襲った。辛うじて、腕が焦げる。
月の城の向こう側に、月がもう一つ見えていた。彼女はその方向向かって、ただ、静かに消えていった。
「そう言えば、長が何かあったとき、水晶の剣を使って、暁の里の奥深くの魔道書を読めば、長になることが出来るという話を聞きました」
「む……ならば、皆が長になれるのではないか?」
ホークが怪訝そうに尋ねる。今まで、絶対の長ステラが存在していたので、誰も一度も気にしてはいなかった。
マシロはこくりと領く。
「ただ、教えてくれたおばあさんが、『最後まで狂わずに魔道書を読むことが出来たらね』と言っていました」
「魔道書は確かに、読んだら狂うという物もあるけれど……。でも、と言うことは、ステラも読んだんッスよね」
「ステラはいない。助けに行くには塔を呼ばなければいけない。塔を呼ぶには長になるしかない……か」
「取り敢えず……。里に戻りましょう。負傷者を休ませて、何とかしなければ……」
身体が半分エニグマになっている子供の頭を撫でて、オフィーリアが呟いた。
『フォーチュン・オブ・ギャラクシア』の第3回リアクションが到着しました。
再び期日前投票事務に従事する14日(金)までには目を通しておきたいと思います。
早速、蛍光ペンを片手に『フォーチュン・オブ・ギャラクシア』のリアクションを読むことに。
まずは話の流れを把握することを第一とし、変なところに句点があったり、前後の話と繋がっていない説明文が突然現れたり、自分のキャラクターが意味不明なことを口走っていたりしましても、「突っ込んだら負けかなと思っている」の精神でそのまま読み進めました結果、今回はなんとか40分程で終了。急転直下な出来事が多々ありましたので、それぞれの関係を捉えるためにはもう1回読み返さないといけないかもしれませんが、少なくとも自キャラクターが関わっている部分は大体把握できましたので、これで金曜日の準備はバッチリです。
ちなみにこのリアクション、冒頭の約半ページを前回までのあらすじに割いています。文章そのものが読みにくい分がこうしてフォローされているおかげで、結構すんなりと話に入っていくことができまるわけです……っていうか、自キャラクターが関わっていない部分について、「え? 前回、こんな情報出ていたっけ!?」ということばかり書いてありまして、かなりの危機感を募らせていたり。
それと。
実は私、このゲームにはもう1キャラ参加させておりまして。こちらはSFテイスト満載な内容となっているのですが、それはさておき、本当に文章が読みやすいこと読みやすいこと。殆ど引っかかることなく最後まで読むことができるものですから、逆に物足りなさを感じてしまう程です。内容についても、まだアクションがなかった第1回は全体的に顔見せとなっていましたが、第2回、第3回共に「今回は俺が主人公!」とばかり大活躍されている方々がいらっしゃいまして、信賞必罰なマスタリングは読んでいて非常に心地よく、「よーし、やるぞー!」
という気にもなってきます。逆に言いますと、前回大活躍された方が、今回その他大勢扱いになっていたりしまして、思わず刻の涙を見ることになるわけですが。
というか、流し読みしたときに名前を発見することができなかったものですから、郵便事故にでも遭ったのかと思いましたよ。
本日は、8時30分から13時まで期日前投票事務に従事。
毎度の如くにメモ帳を持参しまして、最初の2時間は『杉田玄白によろしく』なアクションとか、『レッドショルダーによろしく』なアクションをつらつらと書き綴っていたのですが、11時を回った頃にはそれらも終了してしまいまして、怒濤の暇暇タイムに突入。以前、K君やT君に「魂が抜けそうでした」
とか言われまして、「仕事がないなら、考え事をすればいいじゃない」などと思っていたのですが、確かに1度スイッチが切れてしまいますと、目を開けていることすら辛く感じます。
っていうか、何回か寝ましたゴメンナサイ。
暁の剣の中でも治療や生活雑務を受け持っているオフィーリア・オリファントは痛みに眉根を寄せた。
腕には移植されたばかりのエニグマ。うんと弱いとはいえ、無理矢理取り憑かせるのには骨が折れた。
「大丈夫ですか」
「問題ありません。まずそうなときには声をかけるので、よろしくお願いします」
いまだ腐臭が残る里の中、ダイヤモンドの塔での戦いでは殿で皆を護っていたディノスが領く。血まみれの剣に目をやり、悔しそうに唇を噛んだ。
エニグマ化した暁の剣の者たちに、ディノスは言った。
もう、エニグマと化してまで生きていたくないというのならば、楽にしてやる、と。その言葉に重症の者が言った。殺すなら役立ててくれと。
「済みません。あなたも辛い、のに……」
「いいえ。体にエニグマを移植するほうが、よほどです」
互いに互いの健闘を称えあう。そうしなければやっていけそうになかった。どこを切っても、どうしても。エニグマ化は治らない。心臓を斬っても感染した箇所を斬ってもだ。一方オフィーリアも焼けるような痛みに耐えていく。それは、魂の芯から己を書き換えられるような苦痛だった。
「はい……。あの、お水、どうぞ」
戦天使、ユージィン・ノウンが水を差し出す。魔道に精通している暁の剣のアムナエル・テュアラティンが冷静に症状を書き写している。ディノスが切り落としても 無駄だった箇所にバツをつけていっているだ。
ステラの噂を聞き里を訪れたアムナエルと、その行く先に偶然知り合ったユージィンは、そのままエニグマ化した人々の治療に携わっている。
「ここまでして治らないのならば、他の方法を考えたほうが良いデス。暁の剣の力では治らない」
「……そう。じゃあ、片付けてくる」
ふらふらと歩き出そうとするディノス。なんてことはない。治療法が潰えたら余計、死を望む里人たちを殺さなくてはいけない。
「待ちなさい、ディノス。少し……休みましょう」
腕を押さえてオフィーリアは微笑む。今は全身の力をそのエニグマ化の制御に費やしている為、四十代の姿だ。
「強いデスネ……貴女は」
オフィーリアの体はすでに半分溶けている。気を抜けば腕が腐るように落ちてしまうだろう。それを自ら望むことに敬意を表して。アムナエルが呟いた。
「……いえ。これで、彼女が治るなら……」
エニグマ化してしまったステラを思い出し、目を閉じる。その姿に、ディノスも思案した後、その場に座った。
「やっばり、水晶の剣で試してみるのがいいのかな」
思案の後、ディノスが言う。どう違うんですか? ユージィンがアムナエルのカルテを見ながら聞いた。
「よくは解らないけれど、魂を砕く剣なんだって聞いた」
かいつまんだディノスの説明に、アムナエルとユージィンが聞き入る。その水晶の剣は今は暁の剣の長選定の儀に使われているのだ。終わったら試してみましょうか。と、オフィーリアが言う。魂に食い込んでいくようなこの不快感はどちらかというとそちらが近い気がした。
「エニグマ化した人々によると、月の欠片と呼ばれるものがあり、その光を浴びたら身体が変化していったらしいです」
「でも、良いのですか? それが本当なら……」
死んでしまう、とユージィンはオフィーリアに向かって言う。オフィーリアは考え込み口を開こうとしたとき、ざわりと、村のどこかから声が起こった。思わずディノスが腰を浮かせる。そして目を疑った。
「みんな……よかった。無事だったんですね」
軽やかな声がした。フードをかぶっていない。髪の長い癖毛の女性。透明ではあるものの。彼女は鮮やかに笑った。彼女が一度も見せなかった笑顔。
「ただいま、みんな。里の皆さんを集めてくださる?」
透明なステラはそう言った。
オフィーリアは呆然と
「何故……?」
「え? はい。エニグマとの休戦協定を結びませんか?」
使者としてついてきていたユークが前に出る。千の仮面の使いとはこれだったのだ。
「千の仮面……エニグマは、水晶の剣と、月にある秘宝を渡せば大人しく帰ると言っています」
かいつまんでユークは千の仮面の屋敷のことを説明する。ヴィットセルクが付け足した。
「……まあ、信じるか信じないかは、貴様等に任すが」
その言葉に、ディノスが腕を組んで考え込んだ後、「解りました。皆さんと相談してみます」
どのみち月には行かなければならなかったと。怪訝そうにしながらもディノスは言う。オフィーリアは彼らの後ろにいたステラに声をかけようとして、
「あら……ステラは?」
「あれ……本当だ」
彼女は既に、何処かに消えてしまっていた。
城の中はかつて人々が生活していた後があるだけで何もなかった。
城の置くには機械がある。もうひとつの月にもある同じ機械。機械は動いている。合わせ鏡のように同じ月の、もうひとつの月と違うところは……。
殺しあえ。と、耳元でささやく声がした。
「……これは……」
ミシェルが耳元に手を当てる。その声は前よりも大きかった。暁の剣たちにも届くその声に、オフィーリアは腕を強く掴む。気を緩めればエニグマがはみ出してしまいそうだ。彼らの帰りを里で待っという選択肢もあったのだが、オフィーリアも月へと来た。ステラの言葉の真 実を確かめるかのように。
また、実質魔道書の解析も手つまり状態だった。いかんせん里にある魔道書はほとんどが焼けてしまい残っていない。月か、もしくは再建した塔に行けば、新しい言葉も手に入るかもしれないと。そこまで考えたところで、ライアは顔を上げた。
「はい。状況を整理しましょう。……まず、長を決める。これが大前提ですが、ステラはいません。長を決めた上で番人を説き伏せ、機械の座標をずらし月の欠片を落とす。誰かがロストラントと連絡を取って、落とす場所の承諾を得ることが出来たほうがいい」
「しかし、その軌道を修正するためにも、悪魔から黒髪の魔道書を得なければいけませんね……」
分担したほうがよさそうだ。と、アークが呟く。
「軌道の修正ってそんなに簡単に出来るのか?」
ホークが尋ねる。ユタが答える。
「分からないけれど、見た感じ地図とかは古いものだし。ちゃんとした地図とかがないと、場所がずれるかも」
「……あの欠片を、調べることが出来ないかしら。あれが、魔道書なら……」
手を握り、オフィーリアが呟く。そう。『人をエニグマにする魔道書』という単語が手に入れば。
「今の状態でもエニグマを人に戻すことは出来ます。けれどこのまま使っても、人の意識は戻らないようです」
マシロが悲しそうにいう。
「く……。長が振るう水晶の剣ならば、あるいは。何とかなるかもしれないですけれど……」
ディノスが思い出していう。水晶の剣は今は『誰のものでもない』。だからこそ、その機能は低下している。ディノスが試した結果、十人に一人がエニグマから本当の人間に変わったのだ。
「誰かが、長になり、名前をつけ、鍵をはずし蓋を開けるなさそうですね」
ユオンがいう。
『フォーチュン・オブ・ギャラクシア』の第4回リアクションが到着。
ってなんか、封筒が妙に薄くありませんこと奥様? どう見ても、この厚さではパスポートが入っているようには見えません。私の心を「紛失」とか「倒産」といった単語が走り抜けていくのを感じつつ、ゆっくりと封を開け、書類を確認してみましたところ、
さて、早速ですが11月1日現在、お客様が『幻想英雄伝フォーチュン・オブ・ギャラクシア』にご登録中のキャラクター【×××××】につきまして、<第4回>ゲーム費が、「未払い」になっております。
「ぐはぁっ、『ラスト・レター』とはまた懐かしいものをっ!」と思いつつも、『ハレーション・ゴースト』以外は殆ど読み返したことがない須賀和良です。ごきげんよう。などと、某氏の先週木曜日の日記を読んでおり、かつ、『妖精作戦』シリーズを読んでいないとわからないネタで始めてみた須賀和良です。ごきげんよう。
さて、料金の未納が発覚しました『フォーチュン・オブ・ギャラクシア』。通常ならば、物語の流れから外れてしまっているキャラクターはそのまま撤退してしまうところですが、このゲームの場合、たとえ料金が未納となっていてもリアクションの発送が差し止められるだけで、マスタリングは通常通りに行われているとのこと。結果、「なら、払うしかないじゃないか!」と年休を取りまして、出勤前に郵便局に入金しに行ったわけですが、改めて振り込み用紙を見てみますと、やっぱり値段高ぇー。思わず、殆ど読んでいない交流誌を今回の入金対象から外してしまったのですが……って、ちょっと待ってください。ひょっとして先月交流誌が届かなかったのは、1か月早く入金が切れていたからだったのでしょうか。てっきり郵便事故にでも遭ったのかと思っていたのですが、これは認識を改めねばならないようです。っていうか、きちんとP.A.S.に確認しろよ俺。
ところで。
今年も残すところあと2か月弱なわけですが、
「須賀和良はいつ、キャラクターチャットにデビューできるのだろう?」
「できないと思います。いつまでも」
続きましてファンタジー方面ですが、こちらは『デモンスリンガー2』の二番煎じ的なことを行いました結果、『ストームブリンガー』の混沌に侵蝕された雑魚のように身体の半分がドロドロに溶け、なおかつ快復の目処が立っていないという状況に陥ったりしているのですが、それはさておき、『冬の庭に雪は降り積み』というリアクションのタイトルに対して、「『降り積み』じゃなくて、『降り積もり』だろ!? 『積もる』が自動詞、『積む』は他動詞だっ!」と思わずツッコんでしまった時点で既にマスターの術中に陥っていることを感じつつ、リアクションを読み進めていきましたところ、そんなレベルを遙かに超越した文章として「もっと強い想いの丈を持って望んでください」
なんて台詞を発見しまして、さすがよしもとマスター! 日本語として意味が通じない事を平然と書いてのけるッ、そこにシビれる! あこがれるゥ!
ボスケテ。
雪が舞い降りていた。暁の剣のリアンダは顔を上げる。冷たくはない。寒くもない。空っぽの雪だった。
氷上の祭壇にあるのと全く同じ景色が広がっている。ここは長選定の間、ステラの心の風景らしかった。
その花庭は静謐。地上にある本物の花庭ではなく。冬に眠り春の訪れを待つような場所だった。
花が散る。家の前に立つのは彼等の長、ステラの幻影だった。彼女は暁の剣、長を選ぶ選定者。表情のない顔は、本物の彼女には全く似ていなかった。走るのは真っ直ぐな剣先。その生き様を現すかのよう、最強を求め、救うために力を使いたいと言うホー・ヴァーミリオンの剣が走る。あくまでそれは彼の心のイメージなのだが、彼は真っ直ぐな剣がよく似合った。
同じようにステラに挑みかかる少年はディノス。どうしても、やらなければいことがあると。だから勝つのだと、苦しそうだが決意に満ちた表情で言っていた。
しかしそれは選定者に弾かれる。同時に、その掌から業火が現れた。青白い炎は旋回し、暁の剣達に降り注ぐ。
「……危ない!」
盾だ。それを防いだのは、半魔解放を伝え、仲間と幸せに暮らし護りたいとするマレヌカヤ・オストロヴィナ。そして、大地や、総ての者を護りたいとするアーク・カミシロの力だった。
実力は伯仲しているように見えた。最初はアンチェインの力を使っての戦いだったが、途中からその心の風景を具現化するかのような攻撃に変わっていったのだ。
こうなると、リアンダには手を出せない。空っぽの器は中身がないから、参加できない。そもそも掲げるべ理想も救いたいほどの命も記憶がないからか存在しない。
その胸に染みるのは、ただ一つの想いだけで。
「オフィーリア……。大丈夫? 辛い?」
彼等に護られながら、リアンダは暁の剣の中でも治療の力に長け、自らにエニグマを取り込んだオフィーリア・オリファントに声をかける。肉体が存在しないここならば、エニグマ化の動きを止められると。最悪、選定者に殺されても構わぬ気持ちで彼女はここに来た。
「はい……。ええ、大丈夫です。これくらい……!」
オフィーリアの体は癒しの力の使いすぎで、若さを保っていられない。リアンダはその体をそっと抱きしめる。どんどんその姿は透明になってきていて、次の瞬間。
世界が、反転した。
ソコニハ何ダカヨク解ラナイ肉ノカタマリガアッタ。
例エバタ食ノ牛ノ丸焼キノヨウナ。死ンダ焼キ魚ノヨウナ。ソンナ感ジデ人間達ガ転ガッテイタ。
オフィーリアの悲鳴というものを、リアンダは初めて聞いた。思わずリアンダは手を離す。それはエニグマの思考なのか。今日の朝食が全て人間の形になっているような。そんな、映像が流れていた。
「……問題、ありません。あれがまだ人の形をしている内は私もまだ人ですから。……おかしいですよね。最初は、食べているのは人間だったのに。今はエニグマです」
苦しそうに胸を押さえながらオフィーリアがそれでも笑う。彼女がこの空間に足を踏み入れてから、別の物が見えていることをリアンダは知っていた。そして、今もきっと見続けているのだろう。最後に、あの食卓に並べられた人間が、豚や牛や魚の形になってしまうまで。
どうして。彼女はこんな風に笑えるんだろう。
「でも良かった。あの子はステラじゃない。こんな風になったら、あんな風に笑えない。あれは偽物です」
エニグマの使者としてやってきたステラ。確かに、人間が豚や牛に見えるのが普通になってしまったら、あんな風に幸せそうには笑えない。
「……ステラのため? そんな風に、エニグマを……」
「えっと、それだけじゃ勿論ありません。けれど、うん。……秘密ですよ、私はあの子が好きなんです」
……ああ。どうしてオレはこんなに空っぽなのに。何かが、身体に当たって、リアンダは我に返る。元々王だった、ユオン・ノア・マグスだ。短い時間の間に、彼の演説をリアンダは聞いていた。
「済まない」
「あ……ううん。頑張って!」
リアンダは拳を握ってみせる。実力は伯仲。それだけ皆の想いは強い。そうすると、判定者であるステラもどんどん強くなっていく。
「……から」
ユオンは言った。リアンダは顔を上げる。それを聞いていたオフィーリアも、耳を傾げた。
「必ず、終わらせるから。こんな、使命なんて……」
ユオンは走り出す。それを追って。オフィーリアが手を上げる。リアンダの頼に触れた。いつの間にか、オレは涙を流しているようだった。……どうして、オレは空っぽなのに。こんなに、優しい人達と繋がっていられるんだろう……?
『何を捨ててでも世界を護ろうとしたステラの心は強い。だが、悲しいな。私は私の大切なものを何も捨てない。その為であれば、幾らでも強くなるだろう』
終わらせるために。ホークの傍らをユオンが駆け抜ける。白く輝く光の剣。瞬間。
彼の創り出した暖かい未来。その場所に住んでみたいと、その背を後押ししてくれる者達が居る。行ける、ユオンは思う、白い剣が、選定者の左胸を貫いていた。
『ああ……』
選定者が、口を開く。指を差す。ホークの頼に何かが当たった。白い物。それは、雪ではなく白い花だった。
「そんな春が……来ると、良い、ね……。……ユオン・ノア・マグス。貴方を、次の暁の剣の長と認めます。……どうか、その願いが叶いますように」
降り積もる雪が溶けている。ユオンの想いが世界を塗り替えていく。花の咲き乱れる、鳥が歌い暖かい風が吹き、雪の代わりに花が舞い散る、春の花庭。
鐘が鳴る。七つ。まるで祝福するかのように。
それは多分。暁の剣の終焉。エニグマを倒した後の、誰もが願った理想の平和のようだった。
リアンダは目元を擦る。そうして春の花庭を見つめる。
多分これはユオンだけの世界じゃない。ユオンの問いかけに皆が答えた。暁の剣が終わった後。こんな世界が有ればいいと。皆が感じ、皆が願ったから。
「……ふん。終わらせるか。そんなこと、出来るかどうか 解らないぞ」
苦笑気味にホークが言う。暖かい世界は溶け始めている。最早用が済めば消えゆくのだろう。ユオンは頷いた。
「終わらせる。……だからその為に、みんなの力を貸して欲しい」
一人一人の顔を見回しながら、ユオンは言った。
「……仕方がないわね。貴方が、半魔だとか人間だとか、そんな馬鹿な区別を口にしないなら」
「うん。この綺麗な大地を、一緒に護って行きましょう」
アークとマレヌカヤがそう言う。ディノスとホークは顔を見合わせた後に、
「……まあ、間違いを起こさないうちはね」
「当然だ。……昨日より今日、今日より明日と、オレは強くなっていく。自殺したくなったら堕落すればいいさ。すぐさま叩き斬ってオレが長になるから安心しろ」
ユオンは笑う。力強く皆の手を握って。そして、最初に力添えをくれたリアンダの方に目をやった。
「……ありがとう」
「ううん。それより、オフィーリアを」
何とかして、と、言いかけて。溶け行く花庭の中で、赤い影を見た。赤い髪の癖毛。衣装は赤。先ほどまでの選定者と同じ姿をした少女が、花庭の向こうから歩いてきた。手には剣。ああ、血で赤いのか。
オフィーリアは思わず顔を上げる。そして立ち上がる。
掠れたた声で呼びかけた。ステラ、と。
「……逃げて! みんな、目を覚まして!」
赤い女は歩いてくる。歩くたびに花庭が黒く死んでいった。それと同時に、どういう訳か同じ、ステラの声を聞いた。とっさにホークは叫んだ。
「意識をしっかり持て! 自分のやるべき事を思い出して、ここから脱出するんだ!」
皆が一斉に目を閉じる。リアンダは戸惑う。やぶべき事。やるべき事。そうしてふと思ったのは、あの黒い少女が、少し可哀想で。気になるなんて言ったら、みんなは怒るだろうか。
いえ、そんなこと無いわ。とステラが言った気がした。
目が覚めると、彼等は無事に選定の間へと戻ってきていた。ただ、白い花の残り香がしていた。
ヴィットセルク・ズールフィカールは剣を握り締める。そうしてそれを躊躇いなく目の前の敵に振るった。
魔道書と剣の奪還を千の仮面より頼まれた彼は、その装置をエニグマを取り込むことにより、情報を得ようと思ったのだ。最初のうちは上手く出来た。しかし……。
「ええい。貴様ら何とかせんか! そこのちまいのも!」
「えー。めんどくさい」
あれは千の仮面に雇われていたスラッシュだ。それを押しのけて前に出ようとするのが、ミシェル・クロー。
「気をつけて。気を確かに持って!」
オフィーリアが声をかけている。ミシェルに切りかかろうとするのをシュリとかいうのが引っ張って離す。よくわからない。どんどん自分が呑まれていく感じ。この思考を占めるのはただひとつ。
「お前たちを、ここから先に行かせはしない」
家畜が何を考えているのか。ビュワ様の邪魔をするなんて間違っている。泣きそうなミシェルの顔が見える。
わずかに、その思考が揺れた。
「ユタ、早く!」
解ってる! と返事が返る。ボウフラ共が足播いている。そんな思考の半面で、大事なものを殺してしまう前に、早く殺してくれと何かが叫ぶ。
「大丈夫。まだ間に合う。……ほら、早く!」
人間を家畜と思う思考の反転で。
ああ、やっばり罠だったのか。なんて、豪快に笑って
いる自分がいた。
「ヴイットセルクさん!」
ミシェルが叫ぶ。ユタがダイヤモンドの塔から持ち出してきた魔道書を持ってくる。瞬間、光が降り注いだ。分解される。体が消えていく。隣でオフィーリアが蹲る。彼女はエニグマである時間が長く慣れている。だから、それだけ戻りやすい。
ヴィットセルクは、泣き顔の少女に引き上げられて。潮く目を開けた。
月の欠片に送っていた力は止められているが、装置はまだ半分ほど動いていて、力は氷の祭壇へと向かっている。
「可能性があるな。ビュワ様とやらのために、何かをしていたのだろう。だから、見え透いた嘘をついた」
忌々しげにヴィットセルクが言う。レインがしばらくの間考え込んで、
「そもそも、エニグマとは何で、エレーヴはどんなことに巻き込まれていて、暁の剣は何なのか。教えてくれない?」
それで、オフィーリアは己の見たことを解説する。エニグマは人間を家畜程度の邪魔者にしか思っていないこと、アンチェインを不快に思っていること。少しだけ躊躇ってから、それを呼び出してしまったのが、暁の剣であると言うことも話した。ステラは少し躊躇うが領いた。
「えっと、エレーヴは塔の番人なんだよね?」
「半分エニグマだったりしないかの? 母のカンじゃが」
アリィが付け足す。エレーヴは膨れ面のまま領いた。
「その辺記憶が曖昧だけど。多分そう。ぼくは死にかけてて、でもまだ死にたくなかったからこんなになった」
「……今でも番人なのか? 長が使える機能は?」
ユオンの問いかけに、エレーヴは頷いて目を閉じる。カタカタと、何かを頭の中でしているようだった。
「月の砲台は健在。何かを詰めれば発射は可能だけど、鏡やら何やらで威力は落ちてる。水晶の剣は誰でも使えるけど、ユオンが一番使えると思う。塔は……ああ。欠片の上に落ちたから全壊。修復不可能。後は……塔の中身に何が存在していた物の行方は不明。エニグマが持ち去ったかも」
「持っていってる?」
「うん。下のほうに。何でかは聞かないでね解らないし」
少しの間、沈黙が流れる。そう言えば、と、サタロが声を上げた。
「ビュワ様って何のことなんだ?」
「エニグマの頭領ではないでしようか……?」
オフィーリアの言葉に、ヴィットセルクは頷く。ビュワ? と、怪訝そうにシュリが声を上げた。
「それはノーザンアークの宰相ビュワジャッハの名ではないいのか? 確かなのか?」
「確かだ。嫌なくらい頭に染み付いている」
スポンサーではなかったのだろうか。ノーザンアークが直接関係があるのだろうか? と、首を傾げている。
先週、密かに第5回リアクションが届いていた『フォーチュン・オブ・ギャラクシア』。
本日が〆切ですので、そろそろアクションを考えることにしました……っていや、今一つ物語に乗り切れていなかったり、私生活が大変化しつつあるということで、実は撤退することを考えていたのです。しかし、2キャラクター共に会費がまだ1回分残っているものですから、「せっかくだから、俺はこの赤のRAを選ぶぜ!」と軽くアクションを掛けてしまうことにした次第。
さて。
まずは、リアクションの文体が読みにくいことこの上ないGHブランチ(リードナンバー)ですが、前回のアクションの結果は、キャラクター的には成功ですが、プレイヤー的には半分成功半分失敗という状況で、次回以降の予定に狂いが生じてしまいました。せっかく悪の絶対壊滅無敵殲滅軍団の傘下に入ろうと思っていましたのに~っ。ということで、あまりやりたいことがなくなってしまったのですが、私のキャラクターが「……秘密ですよ、私はあの子が好きなんです」
とかアクションには欠片も書いちゃいねぇことを発言していましたので、マスターはこの立ち位置を期待しているんだろうと、そのスタンスを前面に押し出してアクションを書くことにしました。結果、「プロット欄にまとめるためには、ここを大幅にカットしなければならない!! 大丈夫かっ!? ここをカットして大丈夫かっ!?」なんて状況で毎回アクションを纏めていたのですが、今回は記入欄を半分しか使わないという状況に。
そして、某巨大掲示板群で「交響詩篇 攻殻マトリックスSEED DESTINYになりつつあるな……」
とか評されていたりするスターレスエイジの方については、前回、私のキャラクターに八百長を持ち掛けたPCを陥れるアクションを掛けたのですが、残念ながらその行動そのものが没になっていました。とは言いましても、「八百長を持ち掛ける」という行動自体が「どう見てもマスターが勝手にPCを動かしています。本当にありがとうございました」というものでしたので、これは予想の範囲内。2005年風に言うならば想定内。さすがにマスター裁量で動かしたことに関して、不利益を与えることはできなかったのでしょう。そこを「そんなことはわかっている……とうの昔にな。わかってはいるが……わかるわけにはいかんのだっ!!」
と突撃したところ見事に玉砕したわけですが、次回は「心に棚を作れ!」
の精神で、一転して協力態勢を取ろうと思います。
山脈の中、一行より少し離れた場所で。暁の剣で癒しの力を持つ、オフィーリア・オリファントは徐々に透明になってくる己の手を見つめた。
エニグマと化すことにもはや抵抗はなくなっていた。
慣れた感覚。エニグマとなれば山と同化し、そして敵の姿を捉えることができると思っていた。
段々身体が透明になっていく。しかし、その日はいつもと違っていた。守りたいと思った。だから何とかしようと思っただけなのに。手が勝手に動く。何かが這い上がってくる感覚。自由が利かないからだ。
泣き顔が瞼の裏に浮かぶ。ただ助けたかっただけなのに。姿が透明になっていく。しかし、再びまた色が付き、人間の姿に戻った。オフィーリアは座り込もうとするが、意志に反して立ち上がる。そして、にこりと一度微笑むと、歩き出した。頭の中に猿の声が聞こえた気がした。
「……申し訳、ありません」
黒髪のステラが、頭を下げた。それはアーシィに、ホークに。レインに、詫びた。
「貴方達の声が、聞こえました。ごめんなさい。気持ちは私に届きました。だから彼女には聞こえないんです」
唇を噛んで、ステラが言う。絞り出すように強くなりたいと呟いた。
「ステラ。済みません。ちょっと、良いですか?」
オフィーリアが声をかけた。ステラは顔を上げて歩き出す。それをアーシィは、ぼんやりと見送った。
「……どうしたの? オフィーリア」
オフィーリアの後をステラはついていく。それを追うように何人かの暁の剣達がついていった。
「オフィーリア、駄目よ。私そんなに力が強くないから」
巨大な力は今はメアリィの巨人の中だ。黒髪のステラの力は極端に落ちている。普通の暁の剣に近い。
どんどんと先に進む。オフィーリアは振り向かない。不意に、ステラは不安になった。周囲を見回す。今までいた暁の剣達は、誰もいなかった。
「オフィーリア……?」
くるりとオフィーリアは振り返った。ステラは顔を上げる。景色が変化していた。足下にはエニグマの大群。いつの間にか高台に昇ってきていたのだ。メアリィの持つ巨人の姿も見える。身体が透明になり始めていた。オフィーリアの形が崩れる。半分溶け、エニグマ化していた。ステラは悲鳴を呑み込む。充分に考えられたことだった。手の中に剣がある。
「良いでしょう。貴方を放っておけない。だから殺します」
オフィーリアは身体が上手く動かない。声が出ない。
けれど知覚は出来る。高台を取り巻くエニグマ達は今にもステラに襲いかかってきそうだったし、メアリィの巨人ネフィリムも既にその巨大な拳を振り上げている。
ステラの頼に涙が伝う。泣かないで。とステラは言った気がした。何かを叫ぼうとする。目覚めなければ、目覚めなければ。なのに身体は言うことを聞かず、オフィーリアはステラに向かって鋭く尖った爪を振り上げた。
「じゃあ、エニグマにも心臓ってあるんだ!?」
パチンと指を鳴らす。軽く声を上げて、ビュワジャッハは笑って首を振った。
「彼を倒そうとするならば、その『心臓』と、『刺す』に匹敵する部分を探し出すことだ。因みに私は知らない。知っていたらどんな事をしてでも連れ帰ったのだがね」
「……そうか。ああ。心臓、は。高台や洞窟にある可能性が高い。ならば、刺すの部分は、あの青い兎を捕まえて試すのが一番早いのですね。この山脈を壊すには」
言い聞かせるようにマレヌカヤは言う。ビュワジャッハは頷いた。
「でも、砲台の方も放っておけない。さっきアークが落ちたのは確認されてるし、助けに行かなないと」
ディノスの言葉に、ユージィンが考え込む。
「それに。あの巨人って。悪魔さんの心臓でしたよね?」
「ああ。あれが高台の一番近くに陣取っているって事は、あれを排除しないと先へは進めないだろう」
ユオンはビュワジャッハに目をやる。
「だからね。私を当てにしすぎないでくれ給えよ。悪魔達に真から協力してあげれば良いんじゃないかな?」
「ステラ。きみはどう思う……?」
ユオンが声をかける。先ほどから、ステラとオフィーリアは黙ったままだった。視線が集まる。ステラ、とリアンダが手を伸ばして。その姿が透明になった。
「え……?」
ステラとオフィーリアは猿に似たエニグマに変化する。皆の物が呆然とした、その一瞬。猿たちは彼等の間を縫って逃げていって仕舞った。二人は偽物だったのだ。この猿は、人に化けるようだ。
「な……なんで。これ、な、どういう!?」
ディノスが珍しく混乱している。ユオンはぐっとを握り締めた。薄く雲が張る空から光が失われ始めている。じきに、夜が来るのだ。
密かに土曜日に届いていた『フォーチュン・オブ・ギャラクシア』の第6回リアクションを読むことに。
さて、今回の私のキャラクターですが、
「耕一さん。……あなたを、殺します」と剣で斬り掛かられる。
「つづく!」
次回アクション、どーせよと?
いや、どう考えてもゲーム的には死亡扱いだと思うのですが、封筒に新規キャラクター登録用紙などが入っていません。「システムエラー?」
とか一瞬考えましたが、「自己診断プログラムが常時走ってるんです。エラーのまま進行することはありえません」
ということを証明するかのようにパスポートの『ストーリーテラーより』や『ストーリーテラー専用記入欄』に何も書かれていませんので、やはり現在のところは生存扱いなのでしょう。
取りあえず、「NPCを迎え撃つ」を選択するとバッドエンドに突入してしまいますので、「呆然とそれを見ている」
でも選んでおこうかと思います。
「次に服をクリーニングに出すとき、教えてー」
「次のクリーニングのために。次の次のクリーニングのために」
などと、キャッチボールが成立していない会話を交わしている今日この頃ですが、本日、P.A.S.から新作メイルゲーム『ロマンシングブレス』のパンフレットが届きました。前作の『フォーチュン・オブ・ギャラクシア』は、会費切れの第6回で密かにリタイアしていたことにつきましては、あのままプレイしていましても、リアクションの文体に「おかしいですよカテジナさん!
」とひたすら文句を言うだけになっていた可能性が高いですし、結婚の関係で1月以降は色々と忙しかったのですよハニバニ? ということで一つ御納得頂ければ幸いなのですが、それはさておき、「見るだけならタダー」などと人件費を無視した発言をしながら、パンフレットを開いてみましたら、最初に目に入った文章が、
- 決闘
美が全ての世界で、価値あるものは美のみ。意味など、美という価値観の前には恥じるのみ。美をかけて挑む。美の世界。
( ゚Д゚) ( ゚Д゚ ) ( ゚Д゚) ( ゚Д゚ )
と、とりあえず、無料の体験版があるようですので、それに参加してみようと思います。
次のメイルゲームのために。次の次のメイルゲームのために。